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隠された能力「変身」でヒーロー覚醒  作者: 零侶
手に入れた能力
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同じクラスの田所奈美さん

5月2日 月曜日


今日と金曜日を休めば超連休なのだが学生の身分なので大人しくスクールライフを送る選択しかない

林間学校の後でしかも逮捕者が出ているクラスに行くのは憂鬱だった。

いつもより早く登校、誰もいない教室でスマホを弄りながら情報収集


昨日の『ギフター』事件はさっそく取り上げられており、性被害にあった女性は10人以上だったそうだ 事務所の方では今後、同じことが起きないようにセキュリティの強化をするとか、セキュリティよりも身辺調査の方が必要だろうと思う


笠木氏が言うにはシュヴァルツという謎の男に手柄を貰った、ぜひ我が事務所に欲しい人材だとも書かれていた。あの女、正直過ぎるぞ


情報収集に集中していたようで気がついた時には生徒が登校しており、教室には10人ほど来ていた。


「カゲくん、おはよう」

「ああ、おはよう」


朝一のイケメンスマイルの花田、眩しすぎる


「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ てーへんだー」


そして朝一うるさい野田が走って来た 熱苦しくてうざい


「野郎ども、これだこれ」


野田が雑誌を買って来たようだ その表紙にはどこかで知っているような知らないような、よく知っている 彼女(仮)と妹が表紙の雑誌だった

このクラスの男どもはルナさんの顔を写真だけで知っている。絵里の方は守り通したが


「あ、この子」

「福山のLINE相手の子だ」

「ちょっと待てよ、福山ルナって名前だぞ」

「妹か」

「隣の子も福山だぞ」

「本人を問いただすか」

「チッ」

「いない」

「カゲのやつ、逃げやがった」


ほとんどの男子は教室を出ていった、俺は『ハイド&シーク』で姿を消しただけなんだけどな

教室を範囲内に設定して、腕時計とスマホを使う


教室には能力者が2人いる。葉月のことは知っていたがもう1人のは花田だ 能力は『フレグランス』匂いや香りを使う能力 花田は世渡り上手になりそうだからな、初対面の相手には使うくらいだろうな


授業は普通に受け、休み時間は『ハイド&シーク』で姿をくらませる その場にいるんだけどね 葉月辺りはスマホのカメラ機能を使い俺の居場所を探ったりしている

野田にも言ったよなカメラには姿が映るって


授業が終わり、帰るだけだが葉月からLINEが、近くにいるのにな 内容は帰りにマクドに行こうという誘いだった 返事はOKと返し、指定されたマクドはセンター街の中だったため、高校の最寄り駅から1駅、降りた所のセンター街だ


この市は簡単に言うとベッドタウンだ、JRは快速、新快速が止まるため、大阪、京都に行く利便性はとても良い


ちなみにマクドナルドを関西ではマクド、関東ではマックと呼ぶ


自転車を飛ばしてセンター街のマクドに向かう、平日のこの時間は路上自転車を駐めていると持っていかれるため、近場のデパート松坂屋に駐める 2時間無料のため、葉月とのお茶もそのくらいで終わると予想した


スマホのアプリからコーヒーとパイのセットを選んで注文、受け取ってから2階に上がると葉月ともう1人いた


「早かったね」

「この街は俺の庭みたいなものだからな」


言ってみたかった台詞を言ってみた。噛まずに言えたから問題ないだろ


「私は隣の市だから」

「隣はどちら様?」


葉月にため息をつかれた


「同じクラスの田所さんよ」

「田所奈美、福山くん、クラスの自己紹介聞いてた?」

「聞いてなかったと思う」


2人してため息


「で、なんで呼ばれたんだ?」

「ただの世間話よ」

「で聞きたいんだけど、野田が持っていた雑誌なんだど」

「あの表紙は俺の友達と妹なんだ、とても仲が良いから、事務所の方針で姉妹設定になったとか これ内密で」

「なるほどね」


色々と話して解散した。ほとんどが林間学校の話で、田所は他のクラスにも友達がいるため、他クラスの情報が聞けた 3組はボス猿が消えたことで正常化したらしい 福田筆頭のギャルたちはリーダーを失ったためいまだ迷走中らしい

自転車の方はギリギリ間に合った 危ない、200円取られるのきついからな

家に帰るとおかんとルナさんが料理をしていた。最近ではルナさんの存在が日常化してきてる


「ルナさん、USJは」

「行きましたよ、お土産のクッキーを買っていますので」

「ありがとうございます」


程なくして絵里も帰宅、バレー部は活動はしているが3年生は何一つ改善されていないため、大喧嘩をしたらしい ゴールデンウィーク中に練習や試合はあるらしいが、ボイコットを決めたとか


夕食後


「私、明日から旅行だから仲良くするのよ」

「分かってる」

「大丈夫だよ、姉さんもいるから」

「ルナちゃん、バカ息子をよろしくね」

「はい、影司くん、絵里ちゃん 2泊3日の着替えだけ準備しておいてね 明日の朝、お母さんが迎えに来ますから」


なんかすごく嫌な予感がしてきた。




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