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隠された能力「変身」でヒーロー覚醒  作者: 零侶
手に入れた能力
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絵里、能力者になる

5月1日 日曜日


朝から俺はルナさんと絵里のモデルの仕事に見学という形で同行した。

絵里の兄兼保護者という立派な理由がある


「2人とも頑張ってね あととても可愛らしくて似合っているよ」

「影司くんにそう言ってもらえると嬉しいです。」

「兄さん、行ってきますね」


見学に来たのだが、撮影現場を見ることが出来ず、控え室に待機するよう言われた


俺は『変身』を使い、Dポイントから200ポイント消費して腕時計を入手した。

この腕時計はスマホと連動して周囲100メートルにいる人間の名前と能力を見ることが出来る、顔写真付きなので分かりやすい

『変身』を使ってない時でもこの腕時計は使うことが出来るため、普段使いの腕時計として偽装が出来る


『ハイド&シーク』を使い控え室を出て、撮影スタジオへ


「いいね、いいね エリちゃん 笑顔で いいよいいよ、次は座っての撮影ね」


ソファが用意される その間に化粧の確認やら、髪のセットの確認やら

俺がスタジオに着いた時にはソファに座って撮影を開始する前だった

腕時計とスマホでスタジオ内を確認する。なるほどな

カメラマンが『ギフター』でアシスタントが『鑑定』の能力を持っており、もう1人面倒な相手がいた。

笠木美莉愛、24歳『解析』の能力を持っている 警察が前からマークしていたのだろうと予測は出来た


『変身』で強化された『ハイド&シーク』状態の俺に向かって外に出ろと合図をしてきたため、仕方なくスタジオの外へ出た


「わざわざ、出てきてくれてありがとう、あなたは何者」


仕方なく『ハイド&シーク』を解除した


「我が名はシュヴァルツ、正義の味方だ」

「そう、その仮面を外しなさい」


無理やり、仮面を外そうとするがびくともしない


「警察の人間はあのカメラマンをマークしていたのか?」

「『解析』はあるけど警察じゃないの 探偵よ これ名刺ね」  


名刺を手渡された


「誰からの依頼だ」

「それは言えない、手を組むつもりはある?」

「ないな、狙われる方はすでに分かっている 個人プレーの方が楽だ」

「そう」


笠木美莉愛はスタジオに戻って行った


「探偵か、ハードボイルドなことなら引き受けたいな」


再び『ハイド&シーク』を使いスタジオに戻ると撮影は終わり、2人は次の撮影のため着替えに行った

カメラマンに接近し、話を盗み聞く


「俺的にはルナちゃんだな」

「エリちゃんはあれで中学生だぞ、調教しだいで従順な性奴隷にできるな」

「品定めはどうだった?」

「ルナちゃんはダメだ、弾かれた、能力持ちだ 狙いはエリちゃんの方だ」

「次の撮影後、決行だな」

「問題は姉の方をどう引き剥がすかだな」

「仕方ない、俺が姉とマネージャーを引き剥がす 写真の確認とかでいいだろ」

「俺はお楽しみを」


なるほどな、『ギフター』の能力を確認しておきたいから絵里には実験台になってもらう 運良くいい能力を引ければいいのだが 能力に関してもルナさんは何も言わなかった LINEの方もない


2人は着替えて戻って来た、夏らしいオフショルのワンピースでルナさんは白で絵里は白に所々黒のワンポイントが付いたデザインだった 今夏は流行りそうだと思った


撮影の方は終わり、俺は2人に付いて行く、流石に更衣室までは付いていけないので外で待機

着替えが終わった頃に2人のマネージャーとアシスタントがやって来てルナさんだけ呼ばれた

絵里が1人でいる所にカメラマンが現れ、別室で話があるとかで連れて行くのを付いていき別室へ


「俺さ、エリちゃんに能力を上げちゃったんだよね」

「え?」

「それでこのままだと俺もだけどエリちゃんも捕まっちゃうよ」

「私はどうすれば」

「黙っておくからその代わりにさ 身体で払ってくれない?」


腕時計とスマホを使い確認するが絵里にはまだ能力は付与されていない 絵里は泣きそうな顔をしている

それに音声を録音しているが能力が付与されていないため、未遂になる

カメラマンの手が絵里の肩に置いた時、絵里の能力は付与されたようだ、スマホには『????』で能力が分からないが、これで現行犯だ


「おい、汚い手を離せ」


カメラマンの腕を掴み絵里から遠ざける 『ハイド&シーク』を解除した。


「腕がぁぁぁ」


折れてないのに喚かれても


「あの」

「お嬢さんは能力者にされてしまった。どんな能力かはまだ分からない」

「そうですか」


納得しちゃってる


「おい、音声も録音しているぞ 諦めろ 何人も食い物にされた女の子の気持ちなんて分からないだろ 強者に蹂躙されてみろよ」


頭を鷲掴みして、少し力を入れる すぐに悲鳴がなくなる

次に腹を軽く蹴ると部屋の壁に当たる 力加減が難しい


「やりすぎたな」


気を失って、失禁しているカメラマンの姿があった


「それで兄さん、私に隠し事していましたよね」

「なんのことだい」

「兄さん、もうバレていますよ」


『変身』を解除した


「兄さん、怖かった」

「怖かったな、頑張ったな」


その後、事情聴取とかあったが、『変身』で笠木美莉愛に会い、音声データと手柄を全て渡した。

ルナエリの事情聴取が終わってから家に帰ると夕方だった


「兄さんが能力者だったのは知っていましたがデュアルスキル所持者とは」

「今回の事件でゴールデンウィーク中は仕事がなくなったから旅行に行けるね」

「ルナさん、そんなお金ない」

「冬美家式の旅行だから大丈夫だよ」

「まさか姉さん、キャンプですか」

「そのまさかよ、夏の予行練習になるね」


後々分かったことは能力を付与されてから最短で1時間、最長3日くらい経たないと能力が分からないらしい、その辺りは個人差があるらしい


それと29日に撮影したのは月初めの月曜日 明日、発売の雑誌の表紙らしい 2人とも頑張ってくれしか言えない











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