波乱の桜川高校文化祭1
俺が通っている高校の文化祭は再来週だが今日はルナの通っている桜川高校の文化祭に来ていた。
レオンはヴェリア姉さん、ルナ姉さん、エリさん、俺はシャドーで呼び捨てで
レオナはヴェリアお姉ちゃん、ルナお姉ちゃん、エリちゃん、シャドーお兄ちゃん レオンよりレオナを可愛がられるよな
「なあ、絵里 俺だけ浮いてない?」
俺、絵里、ヴェリア、レオン、レオナで桜川高校の文化祭にやって来ているのだ、ヴェリア姉弟たちはモデルレベルの顔立ちで身長もある 絵里は中学生モデルをやっているし、俺だけ何もないから確実に浮いてる
「あの人、格好いい」
「有名人?どこのモデルの人?」
「隣の女の子も可愛いすぎる」
外野の声がする、すでに俺のライフはゼロなんだが
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「大丈夫だと思う」
「兄さん、早く 姉さんと合流しましょう」
「へいへい」
桜川高校は外からも中からも俺とヴェリアが通っている山上高校とは全く別物だ 綺麗で壁にヒビとか蜘蛛の巣とか野生動物の糞とか落ちてないし
山上高校は文字通り、急な坂の上にあり、校舎裏は山でたぬきがたまに現れる
「都会と田舎の違いか」
「シャドー、ワタシたちのハイスクールは汚いけど歴史を感じれるワ」
「ヴェリアは前向きだな」
「今は楽しみましょう」
ルナが指定した場所に到着した。体育館前なんだけどな
「人混み、凄かったでしょ」
「俺だけなら楽だけど残りのメンバーがな」
「私たちは見馴れてるけど、レオンくんとレオナちゃんはモデルって言われてもおかしくないよね」
「そうだな、それにしても俺だけ浮いないか?」
「どこもおかしくないけど」
「シャドーは格好いい」
「兄さん、自信を持ってください」
「お兄ちゃんは素敵だよ」
「シャドー、ガンバレ」
最後のレオンは心が籠もってないように聞こえたが
「影司くん」
「どうした、何か見えたか」
「うん」
「移動しよう」
ルナが空き教室を見つけてそこでルナが見た未来の話しを始める
「私が見たのはお昼過ぎくらいに男の人たちがここで暴れまわるの」
「ルナ、人数は?」
「車から4人降りて来て、門を強行突破した感じかな、あと全員能力者だったけど能力までは見えなかった」
「俺とヴェリアで相手するか」
「シャドー、俺も戦う」
「レオン、危険だぞ」
「お兄ちゃんとお姉ちゃんも危険なことをしてるでしょ」
「俺は戦えるし、ヴェリアは『聖騎士』だぞ」
「俺とレオナはシャドーの能力が隠れるだけの能力だから危険だと言っているんだ」
そういえば2人には隠していたな
「兄さん、バラしても良いのでは?」
「絵里ちゃんも言ってるし、私も2人なら信用できるよ」
「分かったよ」
俺はポーズを取り『変身』、シュヴァルツになった コートを着ている怪盗スタイル
「こういうことだ、俺はデュアルなんだよ」
「理解した」
「シュヴァルツ、格好いいね」
「シロガネはワタシね」
「姉さんの鎧は銀だったはず」
「鎧の色や形はイメージでチェンジ出来るから便利ヨ」
シュヴァルツのマントやコート、マフラーもイメージで後付している
「お昼まで楽しみましょうか」
「そうだな」
「ヴェリア、影司くんを借りるね」
「OK」
俺とルナは空き教室を出て、屋台の方へ向かった
「エリ、頼める」
「良いですよ」
ヴェリアは絵里に文化祭の地図を渡した
「屋台を見に行きましょう」
絵里を先頭にヴェリアたちも空き教室から屋台の方へ向かった。
「このたこ焼き、美味しくない」
「ソースかなそれと生地に出汁が入ってない」
影司とルナは屋台で食べ歩きながら辛口評価をして食べ歩いた