コスプレ喫茶に決まる
文化祭の出し物の候補が決まり、翌週
「8組はコスプレ喫茶に決まりました。」
クラス中は歓声を上げた
「葉月さん、肝心なコスプレはどうするんだい?」
「それは葵さんが協力してくれるわ」
「私の叔母さんがスタジオをやっていてコスプレを貸してくれることになっているんだけど、一応レンタルとクリーニング代込みでコスプレを着る人から1000円を徴収することになっちゃうんだけどいいかな?」
クラスの予算からだと確実に予算オーバー、人数を絞っても無理だな
「汚した時とか破った時の保証はできる?できないよね、保険みたいな物かな」
クラス全員が何かしらコスプレをすることになり、軽く着るコスプレの打ち合わせも始まる
8組は1人消えて1人増えてプラマイゼロなので35人のままで女子は16人だ
「10人がメイド服、1人が男装執事、5人が他のコスプレね」
女子は集まって話している
「ルヴェリア様はメイド服だろ」
「甘いぞ、あの巨乳だ、バニーガールだろ」
「お前たち、甘いぞ バニーガールはダメだろ ここは和装だな」
「「 その手があったか 」」
男子(3バカ)が叫んでいる こいつら自称ルヴェリア親衛隊、遠くから見ているだけのチキン野郎の集まりだ
「ちなみに男子でもメイド服を貸し出せるよ」
葵が余計なことを言い出した
「メイド服を着るなら花田だろ」
「花田か、受けが良さそうだけど、ネタに走るなら野田の方がいいぞ」
「嫌だ、つーか俺は着ないぞ」
男子は男子で楽しそうに騒いでいる
女子の方は話が終わったようで次は男子のコスプレの話になる
「俺は裏方に回る」
「俺たちも」
野田と3バカ、あと数名がコスプレを拒否したため、コスプレをするのは11人となり、俺も拒否しようと思えばできるが葉月やヴェリアを敵に回したくないため、大人しくする
「5人くらい執事がいい」
「アオイ、シャドーはメイドがイイ」
「それいいね、福山くんには拒否権はないから」
葉月って葵だっな、名前、で葵永遠、こんがらがるな
「トワ、シャドーのメイド服いける?」
「たぶん大丈夫だよ、ダメなら作るから」
「マジで」
男子でメイド服を着るのは俺だけで、花田は執事服で確定だったようだ
その日の夜
ルナに文化祭の出し物の話をした。
「コスプレ喫茶店をやるんだ」
「ワタシは執事、シャドーはメイドよ」
「へぇ~、影司くんのメイド姿楽しみにしてるね」
「兄さん、見に行きます」
「お兄ちゃんのメイド姿興味ある」
「俺は姉さんの執事姿を見たい」
おかんが生きていたら笑いながら見に来ただろうな
「私の所はただのお化け屋敷だよ」
「ルナは何やるんだ」
「裏方だよ、そうでもしないと影司くんと楽しめないから コスプレ喫茶か〜来年は案だけ出して見ようかな」
ルナの方は最終的に多数決になり、男子が多いためお化け屋敷の方に軍配が上がったようだ
文化祭までの間忙しくなりそうだ