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隠された能力「変身」でヒーロー覚醒  作者: 零侶
手に入れた能力
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バレる影司

評価の方などよろしくお願いします

実力テストが終わった次の日から通常授業が始まった。自宅学習のみの俺でもついていける授業だった

変わったことといえば髪型を変えてから話しかけられるようになった、特に俺の苦手な体育会系の男子が多かったが内容はほとんどが部活の勧誘だった。悲しい 


そんなこんなで高校生活が2週間たち、俺のスマホには今だおかんと絵里しかいない 28、29日と兵庫県まで林間学校が決まっており、クラスの親睦を深めるためとかで正直行きたくない

1班5人で合計7班組むことになり、くじ引きで決まったのだが俺の班はモブの俺、クラスのカースト最上位のイケメンの花田、サッカー部の野田、クラスカースト最上位のギャルの福田、もの静かな美人の葉月の5人だ

すでにしんどい、どういう拷問なんだよ それと俺の呼び方はクラス内でカゲと呼ばれるようになった。俺の名前からだよな


林間学校を来週に控えた日曜日


「兄さん、林間学校の準備で買う物あるでしょ」

「近くのイオンでこと足りるぞ、それに体操服とジャージで私服なんて着ないぞ」


完全に論破したのだが、たまには可愛い妹に付き合うのも悪くないか


「絵里、出かけようか」

「やった、ありがとう 兄さん」


最寄り駅まで歩いてから電車で梅田へ普通しか止まらないが20分で着く、俺は電車では座らないと決めている 小学生の頃、お年寄りに席を譲ったらガチでキレられた、それ以来電車では席に座らない、バスなら座っても何があっても席を譲らない 俺の中での鉄の掟になっている


「絵里、さっきからスマホを見ているけど彼氏でも出来たのか?」

「兄さんに彼女がいないのに私が先に作っちゃうと悲しむでしょ 彼氏にするなら兄さんみたいな人がいい」


あ・・・・そこはお父さんみたいなが正解なのだが、絵里が産まれてすぐに離婚しているし顔も覚えていないからな

梅田に到着し、改札を出ると最近よく会う人物に会った


「ルナ先輩、おはようございます。」

「絵里ちゃん、おはよう 影司くんも」

「おはようございます 冬美さん?」


絵里と冬美さんは連絡していたのだと思う、絵里が策士なのか冬美さんが策士なのか


「兄さん、行きますよ」

「影司くん、はぐれないようにね」


絵里と冬美さんの後を着いて歩くとビルに着いた


「えっと、2人ともここは?」

「私と絵里ちゃんはこの間、モデルのスカウトに会ったの それでね、お話を聞こうと思って」

「俺って必要?」

「兄さんは私の保護者兼ルナ先輩の用心棒ですよ」


まさかの大役


「分かったよ」


俺は観念して2人に付いて行く、受け付けで応接室に通される


「2人とも枕営業だけは絶対に拒否するんだぞ」

「兄さんは心配症ですね」

「お父さんと同じこと言ってる」 


とりあえず緊張を解せたようで何よりだ、担当の人が入って来て、事務所の説明を聞いた。

高校生や中学生は20時までに撮影を終えることになっている ここの事務所は18歳までの女の子限定らしく、18歳になり、今後もモデルとして活動するなら別の事務所を紹介してくれる そのまま業界を辞める子もいるらしい


撮影の場所はだいたい駅から近いスタジオが多く、学生は平日の夕方や土日祝日なら朝からの撮影が多い テスト期間中は休みをとってもよく、部活や家の用事があればそちらを優先にしていい

長期休業期間は平日でも朝からの撮影がある


「ここまでで、疑問点はありますか」

「2人の撮影は同じに出来ますか?迎えに行く役目になると思うので」

「それは分かりませんね」

「2人ともどうする?迎えに行く俺の事は考えなくていいぞ」

「私はやって見たいかな 影司くんが迎えに来てくれるだけで嬉しいから」

「兄さん、私は今年だけやろうと思います。来年は受験生ですし」

「絵里は考え過ぎだ、どんだけ難関校に行くつもりだ」


絵里は今年1年だけ、冬美さんも今年1年はやるようだ 来年の更新期間に続けるか辞めるか決めれるので迎えに行くのを頑張ろうと思う

2人ともまだ未成年なので親の同意書が必要になるため、来週の29日に持って行くことになった。

事務所のビルを出て、地下街で昼食を食べることにした。


「残念なお知らせがある 来週、俺は同席出来ない」

「え、なんで?」

「兄さん、林間学校から帰ってくる日でしたね」

「帰ってくるのは予定では夕方頃だからな」


冬美さんはいきなり不機嫌になった。女心ってやつはよくわからん

中学生のお小遣いでも食べれるくらいのリーズナブルな値段の洋食屋に入った。

俺と冬美さんはナポリタン、絵里はオムライスを注文して待っている


「ねぇ、影司くん 私たち5年目だよ」

「あの冬美さん、その言い方は付き合って5年目だからそろそろ結婚を考えろ的なカップルになるけど」

「そろそろ名前で呼んでくれないかな」

「うっ」

「ルナ先輩、兄さんを困らせると暴走しちゃいますよ 寒い夜に兄さんの部屋に行ったら「寒いのかい子猫ちゃん、こっちに来たら温めてあげるよ」とか言い出して布団に潜り込みましたよ」

「絵里ちゃん、なんて羨ましいの」


男、福山影司 決めるぜ、覚悟


「ルナさん、今後も妹共々よろしくお願いします。」

「兄さん、成長しましたね」

「影司くんがようやく名前で呼んでくれたよ〜連絡先交換しよう」

「兄さん、いい機会です お母さんと私しか登録していないスマホに未来の私のお姉さんが登録されるのですよ」

「絵里は妹みたいな物だし、いいでしょ影司くん」


こうして俺のスマホにルナさんの連絡先が登録された

タイミングよく料理が運ばれてきた、ごく普通のナポリタンで絵里のオムライスは俺が作ったのと大差がないレベルだったらしい

昼食後、服屋を見て周った


「兄さん、今年も夏にプール行きますか」

「絵里は友達と遊ぶことも考えろよ」

「友達はいますよ 兄さんよりも多いですよ」


中学時代のあの日、全てを失い、全てが敵になった 絵里より友達が遥かに少ないのは分かっている


「あれは仕方がないよ それに影司くんのおかげで助かった人もいるから私は助けられた1人だよ」


本当にこの子は優しすぎる でももっと早くに言って欲しかった


「兄さん、夏といえばキャンプですよ」

「まだ、ゴールデンウィークも過ぎてないのに早くないか?」

「絵里ちゃん、キャンプいいよね 夏休みに行こうか」

「やった、兄さんは強制参加ですよ 可愛い妹の水着に興奮してください」

「影司くん、私の水着も期待していてね」


今年1年は2人に振りまわされる気がする

帰りの電車でははしゃぎ疲れているのか2人とも眠ってしまった。俺に出来ることは痴漢から守ることだけだが休日の16時頃は平日と違って少ないほうだから安心できる


「絵里、ルナ、起きろ」

「兄さん、おはようございます」

「絵里、寝ぼけている場合か」

「ルナ先輩、起きないとゴニョゴニョ」


ルナさんは慌てて目を覚ました。何を言ったんだ絵里

最寄り駅て下車してから家まで歩く


「ルナさんは何で通学してるんだ?」

「初日は距離を知りたかったから歩いたの、遠いと思ったから自転車で通学してますよ」

「ルナ先輩、兄さんは心配してくれてますよ 愛されていますね」

「影司くん、昔から優しいから」


ルナさんに優しくしたことないと思うが

俺たち兄妹が住むアパートに到着した


「絵里、ルナさんを送って行くから」

「ルナ先輩、兄さんをよろしくお願いします」

「少しだけ預かりますね」

「本当に君ら姉妹みたいに仲良いよな」

「似た者同士ですから」


隣にルナさんがいて落ち着かない


「影司くん」

「どうしました?」

「私の秘密を教えようかな〜って」

「何も驚かないと思うけど」

「影司くんの家の夕食は唐揚げだよ」

「それが正解なら嬉しいな」


ルナさんの家に着いた、車がないから家の人はいないのかな


「影司くん、私が困った時は助けてくれる?」

「出来る限りは協力するよ」

「今日は楽しかったよ それと水着は楽しみにしていてね」


俺も家へ、帰宅した。今日はおかんが休みのため、夕食は俺の仕事じゃないため、スマホで情報収集


後天的に能力が目覚める事例、興味があるけど怪しい

能力『ギフト』による能力植え付け詐欺


『ギフト』の能力は存在する 能力を与えることも出来るがほとんどがハズレ能力 『ギフト』持ちをギフターと呼ぶがおかんも絵里も詐欺被害には遭わないだろ


「影司、絵里、ご飯よ」


お皿と箸と茶碗を用意、絵里がご飯をよそう、おかずは唐揚げだった。ルナさんには予知能力でもあるのか?


「お母さん、モデルの仕事をしたい」

「仕事の内容と条件によるわね」

「兄さん、説明を」


あ、こいつ 心の中で舌打ちをしてから今日、事務所に行って聞いてきたことを話した。


「学校がお休みの日だけなら良いわよ ルナちゃんも一緒なら安心できるし駅まで影司が迎えに行くから私はいいと思う それに1年だけの条件を自分で決めたことが偉いわ」


夕食後、絵里とおかんは必要な書類を書いており、スマホを見るとルナさんからLINEが来ていた内容は

両親からの了解を取ったこと、冬美家からは信用されているらしい、夏にキャンプに行くことは決定事項だそうだ 了解と書いて送り返した。最後に


シャドーくんは影司くんだよね 助けてくれてありがとう


バレていた、シャドーくんって勝手に名前をつけられているし、いいネーミングを希望すると送り返した。

彼女とのやり取りを新鮮味があった。






















次回、林間学校回

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