VSティラノサウルス
時計とスマホを使いながら祭りの会場内にいる人物のリストを見ていると
「お兄ちゃん、あれ食べたい」
「はいはい」
見事にレオナに妨害され思うように調べきれない、ルナはルナで助けてくれるかと思えばレオナに嫉妬している
「影司くん、私はたこ焼きが食べたいな〜」
「はいは〜い」
隣でチョコバナナを食べているレオナとたこ焼きを食べているルナに挟まれている ウインナーとミートボールの代わりにチョコバナナとたこ焼き ネオアームストロング砲も涙目だぞ
「影司くん、あ~ん」
「あ~ん」
「美味しい?」
「熱い」
「ルナお姉ちゃんずるい」
「レオナちゃん、影司くんは私の物なんだよ」
「ケンカは辞めような」
レオナが甘えたい理由もなんとなく分かるけど、スキンシップが彼女レベルなんだよ もう少し抑えてくれると助かるのにな ルナもルナで大人気ない
スマホを確認していくとルナの言っていた能力者を見つけた
タイラー・グアド 『変身』 写真を見る限り白人なのは分かる 年齢は分からん白人の場合見た目よりも年齢が下の方が多いしな
この白人を探すだけなのだが、スマホに出てくる写真は過去の姿、1年前くらいで現在の姿ではないのが問題で整形されていたりすると無理だ
「ルナ、少し行ってくる レオナにはルナのことを任せるから」
「いってらっしゃい」
俺は『ハイド&シーク』を使ってルナたちから離れた
「お兄ちゃん、消えたけど」
「あれが影司くんの能力だよ」
すぐに怪しい男を3人見つけた
1人目は夏なのにトレンチコートを着ている男
2人目はキャップ、サングラス、マスクをしている男
3人目はすでにできあがっている外国人
3人目の男に近づき調べるが能力者ではなかった、すぐに残りの2人を探したが見つけることに苦戦している最中に遠吠えのような雄叫びが聞こえた
雄叫びが聞こえた方を振り返るとティラノサウルスが現れていた。
「『変身』」
シュヴァルツに変身し、高く跳躍してからティラノサウルスに向けてライダーキックを放つ 蹴りはティラノサウルスの後頭部に命中した。
今回のシュヴァルツはコートやマントではなく黒いボロボロなマフラーをしている 忍者っぽいスタイルだ
「こんな所で暴れてんじゃねぇぞ爬虫類 ゲッター線でも浴びせんぞ」
ティラノサウルスはすぐに起き上がり、威嚇するように吠えた
「ギャーギャーやかましいぞ、オラッ」
シュヴァルツは拳でティラノサウルスを殴りつけ、ティラノサウルスは一方的に怯んでいた
シュヴァルツのワンサイドゲームでティラノサウルスを圧倒して倒してしまいティラノサウルスから元の人の姿に戻った。
シュヴァルツは『ハイド&シーク』を使い姿を消した
「ただいま」
「早かったね、影司くん」
「あれが暴れたせいで中止になったんだろ」
「怪我人が出なかっただけ良かったと思うよ」
「レオナは?」
「寝ちゃった」
ヴェリアに連絡して集合してから帰宅することになった
寝ているレオナはレオンがおんぶして運ぶ
こうして俺の高校1年生の夏休みは終わった。