無人島キャンプ6日目
翌朝、朝食後 シュヴァルツvsヴェリア、絵里で修行を開始した。
「風刃」
「絵里、そんなのじゃ葉っぱも切れないぞ」
絵里は鎌鼬で攻撃をしてきたがシュヴァルツに当たったがすぐに弾け
ヴェリアは徒手格闘で攻めてくるがシュヴァルツは受け止め、受け流し、足を引っ掛けて転ばした。
「本気をだせよ」
シュヴァルツはメモリーを取り出して、ベルトにセットした。
「ヴェリア、絵里ちゃん、逃げて」
「HAZARDMODE ON」
アクセルメモリーをセットしたと思ったら間違えてハザードメモリーをセットしてしまっていた。
運が悪く、ハザードメモリーは起動してしまった。
「グラァァァァァァァァァァァァ!!」
漆黒に染まり、獣のような雄叫びをあげたシュヴァルツが敵意を向けて佇んでいる
「ヴェリア」
「ルナ、シャドーは」
「よくある暴走モードってとこかな 今の所は私たちが全滅するか、私の命と引き換えにして止めるか、ヴェリアが進化するかしかないけど」
「ワタシが止める」
「私と絵里ちゃんは出来るだけサポートをするから」
シュヴァルツは狙いをリナに定めて動き出したがヴェリアが行く先を阻む
「シャドー、勝負ヨ」
「EXCEEDCHARGE」
シュヴァルツの両腕は真紅に染まり、ヴェリアを殴りつけるが大振りのため、ヴェリアは回避に専念し避けきれた。
「シャドー、カムバック」
ヴェリアはシュヴァルツに蹴りを放つが片手で受け止められ、地面に叩きつけられる
「グルルルルル」
シュヴァルツはヴェリアに興味が失い、ルナと絵里が逃げた方へ歩きだした。
「ワタシハヨワイ」
ヴェリアの心は折れかけていた、同じ相手を好きになった友達兼ライバルのルナ、イギリスにいる弟、妹と同じ年の絵里、変わり果ててしまったが受け入れてくれる大好きなシャドーを思い出していた
「ワタシガマモラナイト」
ヴェリアは立ち上がり、シュヴァルツのあとを追いかけた
「姉さん、未来はどうなっていますか?」
「とりあえず、私だけが死ぬ未来はなくなったけど」
全滅してから影司くんが自殺する未来とヴェリアが聖騎士になって止める未来に絞られたけど
「ヴェリアさんは」
「大丈夫だよ、ヴェリアはまだ戦えるよ」
ルナと絵里の後方で獣のような雄叫びが聞こえた
「姉さん」
「近づいて来てるね、隠れよう」
ルナと絵里は近場にあった折れた大木の後に隠れた
「姉さん、兄さんのあれは」
「多分、制御不能な暴走形態だと思う 前に筋肉痛でボロボロになって帰って来たことがあったでしょ」
「ありましたね、次の日も歩けないとか言ってました。」
「あれが原因だと思う」
ルナと絵里は危険を察知し、大木から離れると大木が弾けた
「もう、来たの」
「命がけの鬼ごっこはやめよう、影司くん」
絵里は能力を使い、シュヴァルツを中心に竜巻を発生させて動きを封じた
「姉さん、逃げて」
「絵里ちゃんもいないとダメ」
シュヴァルツは竜巻の中から何事もなかったように出てきた、絵里は迎撃に鎌鼬を放つがシュヴァルツは歩みを止めることはなく、絵里に近づいた
「姉さん、逃げて」
シュヴァルツは絵里に拳を振り上げ、殴りつけようとするが
「させない」
ヴェリアが間に入り、シュヴァルツの拳を受け止めた
「ヴェリアさん」
「絵里はマモル」
ルナと絵里はヴェリアに助けられたことよりもヴェリアの変化に気づいた
「ヴェリア、腕」
「腕、ああ、ナルホド」
ヴェリアの腕は白銀の鎧に包まれており、シュヴァルツの腹に正拳突きをするとシュヴァルツはノックバックした。
ヴェリアの全身は徐々に白銀の鎧に包まれていく
「ヴェリア、進化したのね」
「これが『聖騎士』」
「ヴェリアさん、兄さんをお願いします」
「絵里、任せテ」
ヴェリアは剣と盾を構え、シュヴァルツは突撃してくる
「シャドー、甘い」
シュヴァルツの拳を盾で受け止めるとシュヴァルツは後方へ吹き飛ばされた
「シャドー、この盾は威力の反射よ」
「グラララララ」
吹き飛ばされたシュヴァルツは起き上がり、再び迫ってきた。
ヴェリアはシュヴァルツの右股に剣を突き刺し、体制が崩れた所でベルトを外した
ベルトが外れると元の影司に戻った
「シャドー」
「影司くん」
「兄さん」
気を失っている影司をヴェリアがログハウスまで運んだ
「ヴェリアさん、格好いいね」
「ヴァイスって呼んでネ」
「ヴェリア、その鎧の色、白銀だけど」
「姉さん、白銀って?」
「色としては銀と変わらないかな、パイイン、シロガネ、シルバー、辺りで言いと思うけど」
「ルナ、シロガネがイイ」
その日の夕方に影司は目を覚まし、ハザードメモリーを使って暴走したことやヴェリアが『聖騎士』シロガネになったことを3人に教えられた
「迷惑を掛けてすみませんでした。」
「どうする、ヴェリア」
「ワタシなら3Pを」
「ヴェリア、それ好きね」
「兄さん、お祭りに連れて行ってください」
「絵里の方は分かった」
「私は帰ってからでいいかな」
「はい、それで構いません」
「なら、ワタシは」
「ヴェリア、今日は全身筋肉痛で無理だからな」
「ワタシも保留デ」
夕食を食べた後、早めに休んだ 6泊7日の無人島キャンプ生活も明日は帰るだけだ