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隠された能力「変身」でヒーロー覚醒  作者: 零侶
恋人たちの夏休み
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浴衣と花火

1学期が終わり、夏休みに入った

期末テストの平均点は中間テストの時よりも下がっていた


「絵里、夏休みの宿題は7月中に終わらせろよ」

「分かっていますよ」


毎年、絵里ほ夏休み最終日に終わらすタイプなので言っておかないといけない


「影司くん、今日、花火大会があるんだって」

「堤防で見れるか?」

「近くまで見に行きたいなぁ〜って」


ルナは至近距離で上目遣いで見てくる


「それとお母さん、今日は帰りが遅いから夕飯はいらないって」


光さん、策士かよ


「あとね、私と絵里ちゃん、ヴェリアの浴衣も用意しているんだよ」


完全に策士でした。


「影司くん行くよね」

「えっ〜と」

「行くよね、影司くんが寝ている間に夜這いでもして既成事実作ってもいいんだからね」

「行きます、行かせてください、エスコートしますので ベッドに潜り込むくらいは大目に見ますので夜這いと既成事実だけはやめてくださいお願いします。」

「よし、言質とったからね」


スマホのボイスレコーダー機能で録音してるし

部屋に戻り、夏休みの宿題をやる 毎日コツコツやっているため、後5日くらいで終わる予定だ


「シャドー‼」

「ヴェリア、ノックしてから入れよっておい」


ヴェリアはタオル1枚の姿で部屋に入って来た


「ヴェリア、せめて下着姿で頼むよ」

「べ、別にシャドーは1回見てるでしょ」

「それでもだ」

「ケチ、でもそこがいい」

「なんの用なんだ?」

「浴衣を着れるって聞いて」

「ルナの所へ行くべきだろ、今日の夜 花火大会を見に行くから女の子たちは浴衣を着ていくんだよ」

「それは楽しみ」

「ヴェリア、はしゃぐとタオルが落ちるぞ」


ヴェリアは俺の部屋を出る時にタオルが落ちて、綺麗なおしりを見ることになった


昼食の時間になり、1階へ降りるとルナが昼食を作っていた、メニューは炒飯ともやしスープ


「とても美味しい」

「ルナの料理も美味しい」

「姉さんの料理も兄さんに負けてませんね」

「ふっふふ、ありがとう」


昼食を食べ終わったあと、3人は着替えに行き俺は洗い物をする


「影司くん、来て〜」


ルナに呼ばれてルナの部屋に行くと浴衣姿の3人がいた


「絵里は黒か可愛いぞ」

「兄さん、当たり前ですよ」

「ヴェリアは青か、似合っていて綺麗だぞ」

「Thanks」

「ルナはピンクか、華やかで可愛いいな」

「他の女の子にはそういうこと言わないようにお願いしますね」


3人の浴衣姿を見ていると目の保養になる


「影司くん」

「何?」

「影司くんも着替えましょうね」


ドアの方には絵里が先回りしている ヴェリアに後ろから羽交い絞めされたため、逃げ場がない


「影司くんのはこれ」


黒の浴衣を着せるためにルナとヴェリアは俺の服を脱がさていき、浴衣に着替えさせられた


「兄さん、素敵ですよ」

「シャドー、格好いい」

「影司くん、とても似合っているよ」

「着替えたのはいいけど、まだ時間はあるぞ」

「早めに動いて場所取りがあるよ」

「じゃあ、行くか」


家から駅へ歩いて向かう


「ヴェリア、浴衣から足が見えるのははしたないよ」

「そうなの、頑張る」


嵐山に行った時は俺がペース配分など色々考えて、横に付いて歩いていたからな

さりげなく、ヴェリアの隣で歩く


「影司くんは優しいよ」

「大切な家族だからね」


俺は今だに目の前で撃たれたおかんの夢を見る時がある

あのときは何が最適だったのか、絵里やルナ、ヴェリアが同じような状況になった時、俺はちゃんと守れるだろうか、考えることがある


駅に着き、阪急で十三へ向かい、歩いて移動する


「もう人混みが出来ています」

「はぐれないように」


人混みをかき分けながら場所取りをする。近くに屋台もあるが人混みが多すぎるし、はぐれてナンパされるのも嫌だし、俺が離れている間にナンパされているのも嫌だからな・・・・俺って過保護なのか?


「シャドー」

「どうした?」

「今から楽しみ」

「そうだな」

「兄さん、屋台」

「人が多いし、はぐれると大変だから我慢な、帰りにどこかで食べて帰ろう」


空が薄暗くなった頃、花火が打ち上がった 久しぶりに見る花火はとても綺麗で儚げだった

もちろんスマホで花火の撮影もした


花火も終わり、帰るだけだが


「人が多いから、少し待とう」

「橋を渡らないと駅の方に行けないからな」


俺がいるためか、ナンパしにくる猛者はいなかった


「人が減って来たし、移動しよ」

「そうだな」

「シャドー、立たせて」


ヴェリアの腕を掴み、引っ張る 反動でヴェリアに抱き着かれたがもう馴れたが、ルナの視線が怖い

駅まで向かい、電車に乗って最寄り駅まで


「何食べて帰る?」

「兄さん、家から遠くなるけどファミレス」

「ワタシもいいよ」

「ルナもいいか?」

「いいけど、影司くん 足が痛いからおんぶ」

「かしこまりました、お嬢様」


ルナをおんぶしてファミレスに向かう


「足が痛いの嘘だよね」

「なんのことかな」

「ヴェリアに嫉妬した?」

「うん」

「俺にとってはルナもヴェリアも大切な存在になっていると思う」

「うん」

「だから仲良くしていて欲しいな」


ファミレスに着く前にルナは自分で歩いてくれた





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