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隠された能力「変身」でヒーロー覚醒  作者: 零侶
手に入れた能力
15/48

おかん、帰宅

府内某所


「ボス、下部組織の連中がやられた」

「下っ端の下っ端だろ、ほっとけ」

「違う、グリ下周辺を管理していたやつらだ」

「ほう」


日本3大能力者集団、関西スクリームは焦っていた

残り2つの東京、福岡にある能力者集団同士の抗争は均衡を保っていたが近年、名古屋を中心に勢力を強めている集団があり、今までの均衡が崩れそうになっていたからだ


「グリ下の管理はどうしている」

「警察が厳重に警戒しているから下手に動けない」

「チッ、誰が下っ端をやったんだ」

「これを見てくれ」


ユーチューブに動画が投稿されていた


「仲間をやられたのは癪だがこいつは仲間に引き込めれば組織の拡大化も可能になるな」

「俺は反対だぜ、ボス、得体も知れないコスプレ野郎を引き込むなんざ」

「お前の目は節穴か、どう考えても能力だろ『武装』『聖騎士』辺りの能力で正体を隠しているはずだ」

「全部レア能力じゃねーかよ、ボス」

「『聖騎士』は『騎士』の進化派生だ、俺の『嵐の王』みたいにな」

「そのコスプレ野郎を探すってことで」

「それもあるが、福岡と名古屋の方も目を光らせておく」

「了解」


ボスと呼ばれた男は部屋に1人残り


「1度、戦ってみたいものだ」




5月8日 日曜日


朝から騒がしかった。

俺は早く寝たから知らないが遅くまで3人で話していたらしく、朝からテンションが高い

朝食後・・・・・・


「影司くん、『変身』してみて」

「分かった」


両拳を強く握りしめてからポーズそして変身


「シャドー、スーパーマン」

「ヴェリア、あんなダサいスーツは着ないよ」

「兄さん、変身は言わなくても変身出来ますよね?」

「能力の発動だからな、自分の意思で出来るぞ」

「じゃあ、次は「蒸着」でお願いします。」


一度、『変身』を解き、別のポーズで


「蒸着」


シュヴァルツへ変身したのだが


「いまいちね」

「影司くん、シュヴァルツはやめて3文字に改名したら?」

「なんで3文字?」

「3文字ならガイアとかアグルとか叫びやすいでしょ」


ルナ、地球産ウルトラマンに御迷惑をおかけすると思う


「却下、わざわざ、『ハイド&シーク』で姿を消して『変身』してんだぞ 正体を隠すのに叫ぶ必要があるのか?」

「それもそうだね」


シュヴァルツ改造計画は続く


「兄さん、シュヴァルツの声を変えましょう」

「今のクールの声はダメなのか」

「ダメじゃないですが、兄さんには合いません」


シュヴァルツのボイスチェンジャー機能を弄る


「キャッチマイハート、ベリーメロン」

「ラスボスっぽいからダメです」

「シャイニング・フィンガー!」

「特撮ヒーロー過ぎてダメね」

「もっとだ、もっともっと輝け!」

「パイロットの方がいい声しているよね」


叫び過ぎて、休憩にはいる 3人は色々なアニメを見ながらその声優さんの声でセリフを話すように色々と準備している 俺も声優は好きだよ 最近だと普通に特撮に顔出しで出てたりするし


「兄さん、休憩終わりです。」

「シャドー、上から順番よ」


HポイントとDポイントの振り分けを考えて欲しいのだが


「月に変わってお仕置きよ」

「女性の声をもありかもしれませんね」

「私は反対かな」

「シュヴァルツには紳士らしい声がいい」

「俺も女性の声はちょっとな」


メモの女性欄は消されていき残ったのを


「撃ってもいいのは撃たれる覚悟がある奴だけだ」

「うん」

「キープ」

「YES」


同じ苗字だから親近感あるけど

それから1時間後


「今後、この声でよろしくね」

「分かった、人に命令する能力とか妖怪が見える目とか妖精の眼とかないからな、あと心の怪盗団でもないぞ」

「兄さん」

「影司くん、意外に詳しいね」

「シャドー、ワタシは囚人服でも着ましょうか」

「そこまでしなくていいから」


昼食のため、しばし休憩


「俺が作るけど、何が食べたい?」

「兄さん、昨日のしゃぶしゃぶはどうしますか?」

「おかんが帰って来てから、キムチ足してキムチ鍋にする予定」

「じゃあ、オムライス」

「絵里ちゃんはオムライスが好きだね」

「兄さんのオムライスはバターライスじゃないので食べやすいですし」


ルナとヴェリアも賛成したのでオムライス作り、ちなみに絵里はとろとろたまごのオムライスが嫌いなのでオーソドックスなオムライスを作る

昼食中、思い出したことを話す


「そういえば、能力って使いこなせば進化するらしいぞ」

「聞いたことあります。ワタシは『騎士』なので『聖騎士』か『暗黒騎士』に派生するらしいです。」

「私は『風使い』だから」

「絵里ちゃんの場合は最終的に『嵐の王』になるらしいよ」


ちなみに『魔法()』は『魔法使い()』か『魔導士()』で止まる

『魔法()』で2属性以上あれば最終的に『賢者』になるらしい 遊び人から賢者にはなれないし、まだ能力の進化については謎が多い


昼食も食べ終わり、引き続き、シュヴァルツ改造計画だ

ポイントの説明もしておいた。


「Hポイントは1000、Dポイントは800貯まっているぞ」

「Dポイントのアイテムは考える必要があるね」

「剣とかあっても銃刀法違反になるからな」

「シャドー、盾はある?」

「あるけど、外して渡すことが出来ないぞ」


ちゃんと説明にも書いてある


「Dポイントは温存でHポイントに絞ろうか」


風を纏う、疾風と使うと3分で変身が解除されるが能力を数段階上昇出来るリミットブレイクを取り、強化にポイントを振って、Hポイントは0になった


「兄さん、お母さんがもうすぐ帰ってくるって」

「分かった、で2人は?」

「今日はお母さん、撮影で沖縄にいるから帰って来ないよ」

「ワタシは帰っても1人」

「夕飯、食べて行け、その後ヴェリアはどうする?」

「今日はルナのハウスに行く」


ヴェリアに家に帰れとは言い難い、家庭環境が複雑なんだろうな


数分後、家のインターホンが鳴り、鍵が開いた


「ただいま」

「おかえり」

「おかえりなさい」


久しぶりに帰って来た、おかんは元気そうだった

俺はおかんから鞄を預かり、洗濯物を洗濯機に入れる


「ちょっと、影司」

「どうした?」

「あんた、ルナちゃんがいながら金髪美人さんも捕まえて」

「彼女はルヴェリア、俺のクラスの転入生で絵里とルナのモデル仲間だよ」

「やけに情報量が多いわね」

「ハジメマシテ、マミー ルヴェリアと申します。ヴェリアと呼んでください」

「ヴェリアちゃんね、日本語上手ね 影司と絵里の母です。」


俺はキムチ鍋を作るため、絵里を連れて買い出しに行き、おかんとルナ、ヴェリアで今頃なんの話をしているのやら


「兄さん、キムチ鍋ですよね」

「豆乳鍋にはしないぞ」

「でもイソフラボンは美容にいいのですが」

「それでもだ」


絵里はスマホで調べ始め


「なら豆乳キムチ鍋にしましょう」


検索結果と作り方まで見せてきた


「仕方ないな」

「姉さんもヴェリアさんも綺麗になりますよ」

「お前とおかんもな」


足りない鍋の食材とキムチと豆乳を購入して家へ帰る


「ただいま」

「影司、ヴェリアちゃんをここに住まわせます」

「ちょっと、待て」


ちょっと待てボタンがリアルに欲しくなった


「これは決定事項よ」

「ぐっ」


この家ではおかんが最も上であり、次に絵里、最下位が俺だ クラスカーストとまったく同じだ

手早く、鍋の準備をして夕食の豆乳キムチ鍋が完成する


夕食後、ルナは帰っていき その日の夜


「あら、影司」

「寝つけないだけだよ、おかんは?」

「一緒よ」

「旅行は楽しかったか?」

「色々見れて楽しかったよ、それとね旅先の占い師に余命が近いって言われたわ」

「せめて、孫の顔を見るか、絵里のウエディングドレスを見てから死んでくれよ」

「それがね、病気じゃないらしいのよ」

「事故かなんかか?」

「そんな感じよ、詳しくは教えてもらえなかったけど」

「ふ〜ん」

「私が死んだあとを考えなさい、まずこのアパートから追い出されるわよ 私の通帳は差し押さえされるし」


祖父母はいるがおかんと仲が悪い、俺も絵里も指で数えるくらいしか会ったことないしな


「何かあったら光さんを頼りなさい、絶対に力になってくれるから」

「分かった、このこと絵里には」

「言わないし、言わないで」

「了解、寝るわ」

「おやすみ、影司」

「おかんもな」










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