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隠された能力「変身」でヒーロー覚醒  作者: 零侶
手に入れた能力
14/48

ヴェリアの大阪観光

5月7日 土曜日 


平日通りに起きて着替える 9時に最寄り駅に集合になっており、時間的にもまだ余裕がある リビングに行くと絵里が先に起きており、焼いたトーストにいちごジャムを付けて食べている


「おはよう」

「もごもご」

「食べてから話せよ」

「おはよう、兄さん」


自分の分のトーストを焼き、ポットの水を沸かす 俺は朝、コーヒー派 絵里は牛乳を飲むためお湯を沸かす必要がない おかんがいれば絵里もお湯を沸かす気遣いはすると思うが


「今日はどこに行くんだ」

「難波だよ、ヴェリアさんの観光案内も兼ねて、それにヴェリアさんはアニメ、漫画で日本語を覚えたんだって凄いよね 日本のアニメ、漫画文化」

「世界に誇れるコンテンツだし分かるぞ」


昨日、転入してきたばかりでヴェリアさんは素を出せていなかったんだな多分


「難波から心斎橋でいいのか?」

「うん、あと通天閣も」

「遠巻きに見る感じでいいか?あの辺の治安が気になるから」


通天閣の周り、新世界と呼ばれるエリア 朝から酒を飲んでいるご老人とかいて活気はいいのだが


「通天閣の滑り台が」

「2000円、払って滑るだけだぞ 近場のスパワールド行く方がいいと思う」

「なら仕方ないですね」

「大阪から新今宮、徒歩で難波 このルートな」

「姉さんたちに伝えておきます」


食後のコーヒータイム中にインターホンが鳴り、絵里が対応する いつも通りの話し声が聞こえるため ルナが来たんだろう


「影司くん、絵里ちゃん、迎えに来たよ」


待ち合わせの最寄り駅へ向かうことになった。ルナと絵里はお揃いのハットを被っており、仲の良さが伝わってくる

駅に向かう道中でルヴェリアさんとばったり遭遇した、ルヴェリアさんの私服はダメージジーンズに白のTシャツ、ジージャンにサングラス シンプルだが、彼女のスタイルの良さもあり、俺の存在が霞んでいく ルヴェリアさんはルナよりもスタイルが良すぎるため、目の毒になりそうだった


「オハヨウゴザイマス」

「おはよう」

「おはようございます」

「おはよう」


ちなみに最後は俺な、爆乳に目を奪われて反応が遅れてしまった。


「シャドーも格好いいと思いマスヨ」


俺の服装はジーンズに白のTシャツ、黒のジャケット、サングラス キャンプに行った時と変わらないいつもの服装だ


「ヴェリアちゃんも影司くんの良さが分かるんだね」

「兄さん、モテてますね」

「後々が怖いな」


JRに向かい、改札口を通り電車を待つ


「兄さん、快速に乗り換えた方が早いですよ」

「座れるか怪しいけどそれでもいいのか?」

「痴漢は影司くんが阻止してくれるでしょ」


ヴェリアさんを見るとサムズアップで返事された、快速に乗り換える方向になった

電車が到着し、乗り込む 3人は空いている席に座り、俺はいつも通り立っている


「シャドーは何故立っているの?」

「昔、お年寄りに席を譲ったことがあるんだ、どうなったと思う?」

「普通なら感謝される」

「それがな、年寄り扱いするなってブチギレられて。そのまま席も取られたんだよ それ以来、席に座っても年寄りには席を譲らないって決めているんだよ」

「酷い話しね」

「兄さんは基本紳士的ですから」


乗り換える駅へ着き、普通から快速へ乗り換える 4人席があったため、4人で座る 俺の隣はルナで正面に絵里がいる


「ルナずるい、私もシャドーの隣がいい」

「ヴェリア、影司くんは私の彼氏なの」


ルナとヴェリアさんが今、バチバチっと心臓に悪い

絵里の提案で席替えをする 俺の隣が絵里なら誰も文句はないだろ

2人はスマホを操作し始めて、若干空気が重い


「絵里、昼はどうする?」

「アメ村か心斎橋、なんばパークス辺りですかね」

「その時、次第だな」


大阪に到着し、エスカレータに乗って1番口へ移動 タイミングよく電車が来た 電車が来るとメロディが流れる。大阪駅だとめっちゃ好きゃねん~てな

電車に乗り、3人は席に座る


「影司くん、地下鉄の方が早く着くよね」

「新今宮からなら通天閣を見れるだろ、ヴェリアさんへの配慮だよ 絵里から連絡したはずだけど」

「聞いて見ただけだよ」

「シャドー、アリガトウ」


電車に揺られながら、目的地に着いた


「真っ直ぐ歩けば難波の方だし、右側に通天閣が見えるから」


絵里はヴェリアさんの手を引いて先に行き、俺とルナは歩いて付いていく


「『未来視』で何を見た」

「大勢に絡まれて、それを圧倒しているシュヴァルツ」

「3人に怪我は私と絵里ちゃんはなかったはず、ヴェリアは打撲くらいかな?」

「覚悟するか、でヴェリアさんと喧嘩はやめろよ モデル仲間なんだし」

「違うよ、影司くんを共有する話をしていたんだよ 良かったね ハーレムだよ」

「日本は一夫一妻制だろ」

「結婚しなくても産まれた子供を認知していたら問題はないと思うよ まさにドメカノだよ」


漫画で説明されてもな~

2人に追いつき、遠目からの通天閣をバックに撮影

そのまま歩いて行くと電気街へ、AVを売ってるアダルトなお店や飲食店がチラホラあり そのまま真っ直ぐ、途中で左へ曲がり歩いていくとアニメイトとメロンブックスが入っているビルへ着いた 3人は大はしゃぎで向かっていき、俺は後ろからゆっくり追いかける


ちなみに俺が好きなアニメはSFバトル系アニメ、ロボット系も夢があるよね

メイド服を着た女性が客引きをしているが、3人が着た方が似合っているよな ルナは正統派でヴェリアはミニだな 絵里は何着ても可愛いだろ 妹だし


色々とお買い物を楽しんだ3人が戻って来た


「沢山買ったな」

「買い忘れていた漫画があったんです。」

「私はラノベだよ、アニメ化する前に読んでおきたいんだ」

「ワタシはCD」


三者三様だった


「次、行くか」


なんばパークス方面へ向かう


「メイド服、可愛いよね」

「着てみたいですね」

「シャドーも虜ね」

「着たら可愛いと思うぞ知らんけど」


不味いことを言ってしまったか


「兄さんのたらし」

「影司くん、本当に買って着るよ 毎日起こしに行くよ」

「ならワタシはシャドーのメイドね」

「なんか、すんません」


なんばパークスで色々と見て回る


「兄さん、ラーメン食べたい」

「いいけど、ルナとヴェリアさんにも了解を取れよ」

「私は良いよ」

「ワタシもラーメン好きだからいい」


なんばパークスから心斎橋方面へ向かい、安定なチェーン店に入る


「兄さん、イオンにもあるよね」

「チェーン店なら当たりハズレないだろ」


食券を買い、席に座ってラーメンを注文して待つ


能力が発見されてからここ数年で能力者集団やカラーギャングみたいなのが増えている 日本には3つのチームがありその1つは心斎橋を拠点にしている名前はえーーーーーーーーーーと何だたっけ 最近ではグリコの下、グリ下に集まる、未成年に色々しているみたいだ ルナの襲撃というのはこいつらだと思う、違う奴らなら縄張り争いの抗争に巻き込まれるくらいか


「シャドー」

「おう、どうした」

「難しい顔をしていたから」

「ヴェリアさんの能力はどういう感じなんだ?」

「ルナみたいに呼んで」

「ヴェリア」

「Yes、ワタシのスキルは『ナイト』身体能力の上昇と盾と槍や剣を上手く使える あとは騎士道精神のせいで卑怯なことが出来なくなるから母国では欠陥品って言われてたわ」

「その能力は人を守れる能力だよな、剣や槍なんて振りまわすだけで捕まるけど」

「私の『未来視』よりもすごいよ」

「『未来視』の方がすごいわ」

「でも絵里ちゃんを助けれなかった」


『ギフター』事件のことだろうな

話しているとラーメンが運ばれてきた。  

各自ラーメンを食べる、ヴェリアの箸の使い方は俺よりも上手い

ラーメンを食べ終わり、店を後にする


「グリコ見に行こう」

「そうだな」


絵里とルナが先に歩き、俺とヴェリアが後ろから付いていく


「ヴェリア、何かあったら2人を守ってくれ」

「シャドー、どういうこと」

「連絡先交換しようか」

「なるほど、そういうことね」


ヴェリアと連絡先の交換、女子が多いなというより女子しかいない

LINEでヴェリアに説明をする


「OK、その代わり 今夜、シャドーの家に泊まるから」

「仕方ない」


グリコのある引っかけ橋に着き、グリコをバックに撮影

撮影後、俺は『ハイド&シーク』を発動


「お姉さんたち、俺らと遊ばね?」

「お、お姉さん外国の人?美人過ぎて勃起したわ」


2人の男たちは邪まな目線で3人を見ている


「しつこい男は嫌われますよ」

「絵里ちゃん、行こう」


3人は男たちを無視するが


「上玉が揃っているな」


別の男がぞろぞろと手下を引き連れて来た

俺は腕時計とスマホで全員の確認、チャラいのは能力無し、リーダーっぽいのは『魔法(重力)』アホそうだから橋の上で使われると面倒だな 手下には『鑑定』『魔法』などよくいる能力者だらけ


「リーダー、あの外人珍しい能力持ちだ」

「ほう、見た目もいいしな」


ヴェリアは2人を守るように動き、両者の睨み合いが続く 引っかけ橋には観光客はすでに逃げている

俺は『変身』を発動して、チャラ男2人の意識を奪い、3人の背後からの攻撃はないように防ぐ

『ハイド&シーク』を解除


「我が名はシュヴァルツ、悪を裁く者」


ちなみにこれはルナが考えたやつ


「コスプレ野郎に用はねぇ」


リーダーの男は俺を対象に重力魔法で身体中に負荷を掛けてきた、『変身』前なら耐えられないだろう


「その程度か」


一瞬で加速し、懐に潜り込み いつもの昇竜拳からの飛び蹴りで道頓堀川に叩き込んだ

リーダーがやられたため、手下共は烏合の衆となり、逃げだした。


「お嬢さんたち、怪我はないかね」

「もう少し、設定を考え直さないとね」

「まず、音声を変えましょう」

「それでは、ドロン」


『ハイド&シーク』を使い姿を隠してから後ろに周り込み 『変身』と『ハイド&シーク』を解除する


「3人共、怪我はなかった?」

「兄さん、設定を考え直しましょう」

「影司くん、今夜は泊まるね」

「ルナ、私がシャドーと約束したんだけど」

「ふっふふ、甘いですよ ヴェリア、未来を見た後なのですよ それに これ以上は言いませんよ」


ルナとヴェリアは話ながら行ってしまうため、絵里とあとを追いかける


「絵里、次のモデルの仕事は?」

「来週の金曜日ですよ」

「何が悪かったんだ」

「決めポーズがない、技名を付けましょう」

「昇竜拳じゃダメなの」

「パクリでしょ」

「中二病的な技とか嫌だぞ」

「兄さん、それがヒーローの運命ですよ」


少し、早いが地下鉄で大阪へ帰り、JRで最寄り駅へ帰ることにした。


「荷物を取りに家に帰るね」

「待っておくよ」

「兄さん、私と姉さんはコンビニに行ってますね」


ヴェリアに付いていくとアパートに着いた、部屋の前で待っていると大きめの鞄を抱えたヴェリアが出て来た


「シャドー、行こう」

「荷物は俺が持つよ」


ヴェリアの荷物を受け取り、2人が待っているコンビニへ


「何も聞かないの?」

「聞かない方がいい時もあるだろ、それよりも弟と妹は?」

「イギリスよ」


これ以上は踏み込めないな


「ヴェリアは家に帰りたくないのか?」

「Yes」

「俺かルナに頼れ」

「Thank you」


コンビニで2人と合流してから福山家へ

我が家に帰り、夕食はしゃぶしゃぶにした

風呂に入っているとヴェリアが入って来た


「Sorry」


一瞬だったがヴェリアの裸体を記憶に焼き付けた、ヴェリアに俺の全裸を見られたことに後々気づいて 恥ずかしくなった。

結局、シュヴァルツ関連の話はなく、どう寝るかの話になり 絵里の部屋で3人は寝ることで話が決着した。


















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