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隠された能力「変身」でヒーロー覚醒  作者: 零侶
手に入れた能力
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ゴールデンウィーク1日目

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5月3日 火曜日


ゴールデンウィーク初日、俺と絵里はいつもより早めに起き、おかんの旅立ちを見送った、いつも仕事が忙しいからたまには羽を伸ばして欲しい


朝食を食べているとインターホンが鳴る

絵里が玄関の扉を開けると楽しいそうな話し声が聞こえた、ルナさんが来たのだろう


「兄さん、姉さんが来ましたので」

「話し声は聞こえていたよ、戸締まりの確認は忘れるなよ」


準備していた荷物を持って家を出る


「影司くん、おはようございます」

「ルナさん、おはよう」


俺はジーンズにTシャツ、ジャケット、サングラス キャップ帽が似合わないから絶対に被らない


「サングラス、似合っていて格好いいですよ」

「ルナさんも今日は動きやすい服装なんだね」

「姉さん、行こう」


最後に絵里が出てきてから家の鍵を閉めた アパートの1階に降りると白いワンボックスカーが止まっており、女性が降りて待っている


「おはようございます。光さん」

「あら、おはよう 影司くん」


冬美光 ルナさんの母親だ、おかんと光さんには頭が上がらない、本能がそうさせている


「ルナのことこれからも末永くよろしくね」

「はい」


車のトランクに荷物を詰め込み、車に乗り込む 行き先は聞いていないがキャンプ好きの一家のことだからこの市の北側に向かうのだろう

綺麗な川が流れておりキャンプ場もある、近くには温泉旅館があり、将棋の対局に使われたりしているから全国的にそこそこ有名だ。

光さんの実家は大金持ちらしい、無人島を所持しているとかいないとか


大型連休の初日、朝が早いため、車の交通量は多くない

自宅から車で1時間程でキャンプ場に到着した。


「ルナ、帰りは3日でいいのよね」

「はい、影司くんがいるので大丈夫ですから」

「そう、影司くん、絵里ちゃん ルナのことよろしくね」


車のトランクから荷物を下ろしてから、光さんは車で帰っていった。


「運びましょうか」


テントなどの重い物を俺が持ち、絵里とルナさんは運べる物を運び、往復2周で荷物を運び終えた。


「テントを張りましょう」


テントは2つ用意してあるが・・・・


「影司くん、テントは1つでいいですよ」

「2つあるのに?」

「それは予備のテントですし、今から張るのは特大のテントなので」


3人でテントを張る、キャンプ初心者の俺と絵里もルナさんの指示に従う 15分程で完成した。6人くらいは寝泊まりできる大きさだった。


「夏の予行練習になるでしょ」

「なるけど、夏はどこに行く予定なんだ?」

「おじいちゃんの無人島かな?」

「楽しみにしておくよ」


ルナさんと話していると絵里が慌てて来た


「兄さん、姉さん、見てください」


絵里の手から風が吹いた。絵里の能力は『風使い』風を操る能力みたいだ。使い方で空を飛ぶこともできる。

風を使う能力は他にも『魔法(風)』『風神』など、ちなみに葉月の『水流操作』のような操作系能力と『魔法(○○)』や『○使い』の相性は悪く、制御を奪われるらしい


「絵里、『風使い』は使い方しだいで応用などの幅が広がるけど風が吹いていない場所だと無防備だぞ と言っても水の中とか宇宙空間くらいだけどな ハッハハ」

「兄さん、笑いごとじゃないです」


『ギフター』も仕事をしたな、自衛ができる能力だからな ルナさんの方は驚いていない『未来視』で先に知っていたのだろうか


「絵里、能力はイメージだ こういうふうにな」


ルナさんの手を掴み『ハイド&シーク』を発動 絵里の目の前から俺とルナさんの姿は見えなくなる 能力を解除して、絵里の前に現れる


「今のは兄さんが姉さんごと能力で消えたという解釈であってますか?」

「正解、絵里には風の玉を発射できるくらいでいいから」

「兄さん、こういうのはウインドエッジとかじゃないのですか?」

「ゲームならね、能力は人を殺してしまう時もあるからなるべく殺傷力が低いのを考えないとね」


ゲームや異世界転生した世界じゃない 人を殺せば逮捕される現実に生きているんだ


「兄さんの言いたいことは理解出来ましたそれに私も間違っていました。」

「分かってくれたらいいよ」


ルナさんは絵里にお揃いの能力を隠蔽するブレスレットを渡しており、仲のいい姉妹にしか見えなかった

時間的にもいい頃合いなので昼食を作ることになった、食材関連は近場に売っている場所もある。

焚き火は禁止のため、自炊場がありそこで調理して食べることができ、トイレとシャワー室も完備されている


「お昼はパスタにしましょうか」

「簡単にできるからいいんじゃないか」

「兄さんと姉さんのパスタ、どちらが美味しいか判定しますね」


料理対決になってしまった。


「ルナさんはソースは?」

「カルボナーラにしますよ」

「俺は和風にする」


絵里の判定よりも、同じ物を大量に食べるより味の違う物を食べた方が楽しいのだ

フライパンにオリーブオイル、にんにくと鷹の爪を入れて香りつけてからしめじとツナ缶を入れて炒める その後、醤油をたらす あとはパスタに絡ませて仕上げに万能ねぎを盛り付けて完成

ルナさんの方もカルボナーラは完成している 最後に卵黄を絡ませるタイプのカルボナーラだった。


「いただきましょうか」

「兄さん、なんで和風なの?」

「俺もカルボナーラなら、同じような味の料理を食べ続けることになるぞ、飽きるだろ」

「確かに」


ルナさんのカルボナーラは美味しかったが和風パスタの方も称賛された。

昼過ぎくらいからはキャンプ場を利用する客が増えて来た。家族連れに大学生のサークルか何か、カップル続々と増えてきた。

俺たちは後片付けをしてからテントへ戻った


「大学生の方はグランピングだな、ロッジもあるし」

「影司くん、どうしたの?」

「絵里もルナさんも可愛いから警戒しているんだよ 男女比率がおかしかったからね」


大学生のグループは男6に対して女2だった

真面目な話をしているのだがルナさんは心ここにあらずで絵里だけでもまともだったのが救いだった


「兄さん、他には?」

「家族連れは普通の家族だろうな、カップルの方は夜は騒がしくなりそうかな」


騒がしくなるは乳繰り合うようなことを暈したのだが


「影司くん、私たち付き合っていますよね」

「一応」

「なら、抱き合うとかキスとか色々しないといけませんよね」

「ルナさん、女の子なんだからシチュエーションとか考えような 絵里も高校生になってからでいいから彼氏くらい作れよ」

「いきなり振るのですか、考えておきますよ」


テントから出て、散策をする それとキャンプ客を腕時計とスマホで調べることも忘れない とんでもないことが分かってしまったため、警戒レベルを引き上げないといけなくなった


「夕食はどうしょうかな?」

「カレーは作る量が難しいから」

「兄さんがカレーを作ると3日はカレーだもんね」

「いつもごめんな、持ってきている食材から考えないといけないぞ」

「影司くん、ラザニアって作れる?」

「作ったことないけど」

「じゃあ、ラザニアにしようよ、絵里ちゃんも手伝ってくれるよね」

「うん、聞いたことあるけど食べたことない」


1度、テントに戻り食材の入ったクーラーボックスから必要な物を取り出してから調理場へ行き、ラザニアを作り始める 普段から料理を作らない絵里もルナさんのおかげで料理を作っているように見える


「お嬢さんたち、2人? 俺らと食べない?」

「いえ、結構です」

「そんなこと言わずにさぁ〜」

「馴れ馴れしいですよ」

「料理の邪魔なのでさっさと消えてください」


チャラい大学生の雰囲気が変わった、俺は『ハイド&シーク』で姿を隠し、いつでも戦えるように待ち構えた


「おい、料理とかどうでもいいんだよ」


ナイフを取り出してルナさんに刃を向ける


「はぁ〜、大学生にもなって子供ですか シュヴァルツ」


『変身』後の名前を呼ばれたため、『ハイド&シーク』状態から『変身』姿を隠したままチャラ男をしばく


何も見えていない人間からしたら急に人が吹き飛んでいるように見える 気を失ったそれを適当なロッジの近くに置いてから戻る

いつものように能力を解除していく


「怪我はないな」

「はい、影司くんがそばにいますから」

「兄さん、ありがとう」

「ああいうのは面倒くさいからな、今夜は警戒しておく 懲りてくれたらいいんだが」


ラザニアは上手く出来上がり、スマホで写真を撮ることは忘れない


「ルナさん、美味しい」

「姉さん、美味しいです」

「よかった」


初めて食べたラザニアは美味しかった。後片付けをしてからテントへ戻る


「夏は焚き火もできるからね」

「楽しみにしてます。」

「早めに夏休みの宿題を終わらさないとな」


3人でシャワーを浴びにシャワー室へ向かい、シャワーを浴びた後、テントに戻った。

男女別で以外にセキュリティはちゃんとしていた お湯が出るまで時間が掛かるのだけは何とかしてほしい


「影司くん、深夜に襲撃があるよ」

「分かった、備えておく」


絵里に聞かれないように2人で話す 俺もルナさんも絵里を危険から遠ざけたいと思っているからだ

絵里とルナさんは寝袋に入り眠り、俺も仮眠を摂ることにした。












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