プロローグ
新連載始めました。
20XX年4月、俺は黒歴史とも思う中学校を卒業し、今日から高校生活が始まる。
俺、福山影司の話をしようか
30年ほど前から産まれた子供には能力というものが付いて産まれるようになった、基本的には1人1つで能力にも色々ある。
そのせいで能力格差も生まれており、非能力者やハズレやクズと言われる能力者には肩身が狭い世の中になってしまった。
俺の能力は『ハイド&シーク』隠れんぼって意味だが幼い俺に母親はハイドさんとシークさんがいると教えられていた。
この能力を簡単に説明する隠すという能力だ、気配を隠して背後を相手の背後をとることも可能だが世間ではハズレ能力に部類する。
もう1つの能力についてはまだ話せない
俺は幼少期の頃からライダーや戦隊物、ウルトラマンなど特撮ヒーローが大好きだった 正義のヒーローは格好いい
小学生の頃にはアニメや漫画を読むようになりヒーローもいいがライバルポジションやダークヒーローも好きなり憧れた。
そして強くなるために努力を始めた、努力の証拠は誰にも決して見せず、普段の生活では平凡な子供としてモブキャラを演じるようにしていた。
中学時代には問題が起きた、俺は能力で能力自体を鑑定の能力や解析の能力から隠せることを知っていたため、能力を隠して生活をしていたのだが、ここで能力差別や能力至上主義者のクラスメイトの登場だ。
クラスで非能力者として通していたため、いじめの標的になったそれと他の非能力者のクラスメイトは女子が多かったため、覚悟をして避雷針になった。
だって気になる子が標的になるのは誰だって嫌だろ、毎日毎日、能力によるサンドバックにパシリだ 俺にとっては負荷の掛かった修行みたいなものだ、それと教師陣は見て見ぬふりをしていた。
リーダー格の生徒の親がPTAの会長であり、大企業の社長だったからだ たいていのことは金で解決できるからな、中学生の俺でも解っていた。
そして事件を起こした、俺が完全にブチ切れて能力を使い一方的にリーダー格の生徒をボコボコにしてしまったのだ、俺の中学生活は経った4ヶ月で終了してしまった。
リーダー格の生徒の親は金で全てを握り潰し、さっさと別の中学校へ ほとぼりが冷めても中学校へ行っても味方がいないため自宅での自主学習で済まし、高校は定員割れの偏差値が低い高校を選んだ。理由は色々あるが同じ中学校の生徒がいても少ないと思ったからだ。
自宅学習をしている時に不思議なことが起きた、『ハイド&シーク』が心に語りかけてきたのだ。これを人に言うときっと心の病気とかイマジナリーフレンドとか言われるのが分かっていたため喋っていないが
「影司、能力を使いこなせ」
「と言ってもどちら様?」
「俺はハイドだ、能力は使えば使うほど使用時間が増し、能力の強化にも繋がる」
「へぇ~」
「影司くん、これはあなたのためよ あなたはデュアルスキル持ちなの 私たちが今は無理やり隠しているからいいけど、時間がないの」
「シークは女の子なんだ」
「話、聞いてる? デュアルスキル持ちは今まで何人いたか知っているの?」
「7人くらいか知らんけど」
「あなたを含めて4人よ、それにデュアルスキル持ちは見つかりしだい拘束 死ぬまで被検体よ」
「なんでそんなこと知っているんだ?」
「まだ、お前には早い お前のもう1つの能力は15歳の春までしか抑えきれない」
「それにこの能力はあなたには向いている能力だと思うわ」
ハイドとシークからの忠告があった、その日から能力を使いながら日頃のトレーニングをおこなうようになった
そして・・・・・・・・
「影司、起きてるの」
「すでに準備出来てる おかん、行ってくる」
「中学時代のようなことが起きないようにね」
「頑張る」
俺は高校に向かうため家を出た、自転車通学で40分くらいだろう 坂の上にあり最後の坂はとても急でしんどい
電車でも通学は可能だが、片方は最寄り駅から少し遠く近くには私立高校があり、同中のやつがいる確率が高い、もう片方は値段が少し高いが近い
家から40分掛けて山上高校へ着いた、これから始まる新生活に浮かれながら