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怒りと猛省

作者: みなはら


目の前が真っ赤に染まる


熱く激しい

燃え上がるほどの怒り


泥のように疲れきった身体と心が、

憤怒の炎を受け、激しく燃え盛る


周りを傷つけ灼くほどの気炎を吐く

辺りに怒りを撒き散らす


疲れきった身体

怒りは収まらず


身を灼く浅き眠りと

矛先を探す怒りと怨嗟(えんさ)の、夢見の(とき)微睡(まどろ)



  ◇



重苦しい目覚め


理由は解っている


相手の言葉を、

話の確証をとらず、鵜呑みにしたこと


判ったことにし、

忙しさにかまけて、手を抜いたからだ



怒りの矛先の正解は自分

相手ではないのだ



収まらない怒りというのは、

大抵、自分に向くべきことをごまかして、

怨みを相手へと向けることだ


無意識に解るからこそ、怒りが収まらず

怨嗟がくすぶり続けるのだ




矛先が変わる

相手から自分に


炎の如き怒り

赤々と燃え盛るものが

小さくなってゆき


渦巻く

重苦しい憤り



自らを責める、暗き炎の燠火(おきび)となり、

それはくすぶり責め(さいな)む焼けた引きつれとなり、

自らの心の奥を傷つけ続ける



心の内に暗くのしかかる鈍い痛み



しばらくは仕方ない



それで怒りが晴れるものならばと、

痛みを受け入れる




傷つけた心を秘め、

そっとため息をつき、美しき蒼空を見上げる

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― 新着の感想 ―
[良い点] なんだか最近は歳のせいか怒りを感じることが少なくなった気がします。 でも学生時代とかは結構怒ったりしたなぁ…… 怒りって結構理不尽ですよね。矛先がアッチコッチ変わりやすいですし、何も解決し…
[一言]  こんばんは~。 怒りが溢れとりますね。 私もよくあります。 話を真に受けたりして、あとでしもた~ちきしょーって(笑)。 で、そういう時こそ冷静に対処が必要なんですよね、怒りに任せるとロ…
[一言] 「収まらない怒りというのは、 大抵、自分に向くべきことをごまかして、 怨みを相手へと向けることだ 無意識に解るからこそ、怒りが収まらず 怨嗟がくすぶり続けるのだ」 いやー、自分に厳しい。…
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