怒りと猛省
目の前が真っ赤に染まる
熱く激しい
燃え上がるほどの怒り
泥のように疲れきった身体と心が、
憤怒の炎を受け、激しく燃え盛る
周りを傷つけ灼くほどの気炎を吐く
辺りに怒りを撒き散らす
疲れきった身体
怒りは収まらず
身を灼く浅き眠りと
矛先を探す怒りと怨嗟の、夢見の刻を微睡む
◇
重苦しい目覚め
理由は解っている
相手の言葉を、
話の確証をとらず、鵜呑みにしたこと
判ったことにし、
忙しさにかまけて、手を抜いたからだ
怒りの矛先の正解は自分
相手ではないのだ
収まらない怒りというのは、
大抵、自分に向くべきことをごまかして、
怨みを相手へと向けることだ
無意識に解るからこそ、怒りが収まらず
怨嗟がくすぶり続けるのだ
矛先が変わる
相手から自分に
炎の如き怒り
赤々と燃え盛るものが
小さくなってゆき
渦巻く
重苦しい憤り
自らを責める、暗き炎の燠火となり、
それはくすぶり責め苛む焼けた引きつれとなり、
自らの心の奥を傷つけ続ける
心の内に暗くのしかかる鈍い痛み
しばらくは仕方ない
それで怒りが晴れるものならばと、
痛みを受け入れる
傷つけた心を秘め、
そっとため息をつき、美しき蒼空を見上げる