魔法Ⅱ
誰もポーションの作り方など聞いていませんよ。
「あの、和樹さん。
魔法ってなんですか?……」
(切り替え早いな)
「……」
さっきから『ああ』頷きながら。
(分かちゃあいねえよ、この人は……)
素なのか、天然なのか、将又誂っているのか微妙な感じでわ、あるが――玲奈にそんな器用なマネはできないだろうし。根拠そんなのは特にない。この天然ちゃんにそんな高等技術ができたら驚は。
「黙ってないで魔法について教えて下さい」
「ヒールって魔法を、今さっき使ったじゃないか」
「え……。
あれは只の回復促進医療術です。
気を込めることで自身の治癒力を高めただけです。
和樹さんが言っている、魔法とはなんですか?」
「いや、だから……」
(ん? 何かが可笑しいぞ?)
あ、俺が間違っていました、どうもすいませんでした。根本的に根子が違うのだと、ようやく気が付いた。
今更だが魔法って概念が無い世界の人に対して、魔法に付いて聞くのが、そもそもの間違いなので、俺達が住む世界に魔法など無いし、使える人もいない。
まぁ、ポーションという規格外な物を除けば、そう大差ない。
あの怜奈さん、質問に答えないからって『殴るよ』アピールしないでくれませんか。
「あの、怜奈。
拳を振り上げて、なにをするきなんですか」
『エヘヘ』じゃねえよ!。澄ましても騙されないぞ。
「お話を聞いているのかなぁと」
「だからいって躊躇なく、殴ろうとするな」
「和樹さん、以外にはしませんので、安心して」
(安心してじゃね)
まぁいいさ、怜奈が俺に対する態度が何と無く分かってきた、容赦ねってことがな。
(加減無し)
ちょっと路線がズレましたが、本題に戻るか……。
「今から説明するから、ちょっとまってくれ。
魔法とは、指の先から火が出たり、水や雷が杖や手の平から出るんだよ」
ネットで魔法に関する資料や映像を見せながら説明した。
「スゴイスゴイ。
魔法って凄いんですね、これなんて箒に乗って空を飛んでる」
食い付いたのが魔女が竹箒に股がり空を飛んでいる画像に悔いるように見詰めているが、私も魔法を使いたい等と、言わないだろうな。
「和樹さん。
どうしてら魔法を使えるようになるんですか?」
眼をキラキラ輝かせても、魔法なんてこの世に無いし。
「だから、空想であって現実にはないの」
「でも、これは飛んでいますよ」
(駄目だ、こいつ)
映像や画像を現実にあるものだと疑いの余地無しと断定されてしまった。
(見せるんじゃなかった、どうするんだよ、この状況)
あの怜奈さん、魔法を教えてってせがむのやめてくれません。
そんな顔をされても、無理だから!。
誰か、この娘に教えてやってくれませんか……。




