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帰るまで終わらないと、思い知らされる

短め?

SIDEリュー



 ファイの氷魔法でヌルヌルのヌメヌメを凍らせて、校外へ脱出する方法を思いついたリューたちの行動は速かった。



 すばやく階段や廊下を駆け抜け、出入り口の前にまで一気に戻って来た。


 



 扉を開けると、外にはヌメヌメヌルヌルの液体がネバ~~~~ッと、物凄い嫌な感じでたっぷりあった。



「よし、ファイ一気に全部無力化させろ!!」

【了解カナ!!『激烈猛吹雪バイオレントスノーストーム』!!】


 一気に氷結させるため、ファイが強力な氷の魔法を発動させる。



 猛吹雪がファイから解き放たれ、一斉にその吹雪が次々とヌルヌルヌメヌメな場所に襲い掛かり、見る見るうちに氷結させていった。



 

 数分後、魔法を止めさせ、様子を見るとどうやらうまいこといったようである。


 出入り口付近ばかりか、学校全体がカッチカチに固まって…‥‥




「って、校舎全部を全部凍らせてどうする!!」

【やり過ぎちゃったカナ?】



 すっかり忘れていたが、ファイはスピリット・スキュラ。


 その能力だけを見ればかなり強い部類に入り、災害危険指定種レベルのモンスターが相手でも、自分にとって有利な場が出来上がっていれば、まともに勝負ができるほどの実力があるのだ。



 そして、今回このヌルヌルを全力で凍らせようとした結果、つい加減を間違えて校舎そのものまで魔法の影響下になったようで、凍ってしまったのである。


 まぁ、幸いにも出入り口は開いた状態だったし、結果としては脱出できるから良いのだが‥‥‥とりあえず、加減を間違えたファイにはピポが取り出したハリセンで、ツッコミを入れたのであった。





 ともかく、これで校舎から脱出は可能なはずである。


 この七不思議全体の謎が解明できたわけではないが…‥‥



 そう思いながら、リューたちが一歩外へ出ようとしたその瞬間であった。




ガゴン!!


「ん?」




 何かが動く大きな音が聞こえ、思わず皆は周囲を見渡した。




ガゴン!! ゴゴン!! ガッゴッゴン!!


「何の音だ?」

【何かが動いているような音ですけど何ですかね?】


 まさかの七不思議7つ目かと、全員身構えたその瞬間である。




パカッツ


「【は…‥‥?】」



 ‥‥‥出入り口から半径500メートルほどだろうか。


その範囲で、一気に足元が消失した(・・・・)





【主ーーーーーーーー!!】


 とっさに飛び跳ねて、足から火を出して飛んだピポを残し、その突然消失した部分はふたを閉じ柄のようにふさがり、何もなかったかのような状態となり、なすすべもなくリューたちは一気に落ちていったのであった…‥‥








‥‥‥取り残されたピポを残し、リューたちは突如として足元へ落ちていった。

落ちたリューたちはどうなるのだろうか。

そして、残されたピポはどうするのだろうか。

次回に続く!!


‥‥‥ピポはこの中で最も素早かったので、とっさに反応出来たのです。

ハクロも素早いといえば素早いのですが、リューを背中に乗せた状態で安心して油断していたがゆえに、とっさに糸を出してどこかに引っ掛けてという手段が取れなかったのであった。

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