3年経過
新章だけど、今回は短め。
ちょっと都合がありましてね…‥‥
ミスを確認したので、年齢を変更させていただきました。
……月日は流れ、夢追い人育成学園に入学してから3年の歳月が経ち、リューたちは4年生となっていた。
年齢も13歳となり、日々の授業での訓練等で体力とかも向上しているのである。
そんでもって、成長しているのは何も体力だけではなくて……
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対象者:リュー・フォン・オーラ
使用可能魔法属性:『力』
魔力量:8000(現在も成長中)
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「「「……やっぱりまだまだ増えているのか」」」
はぁっと、溜息を吐かれるのは試験時にリューの魔力測定の際にいた今回の測定係の先生方。
この学園に初めて入学した際に、この魔力測定の試験を受けたものだが、当時ですでに2000とか言う、人離れした魔力量で驚かれたものである。
面倒ごとの火種にもなりそうなことでもあるので、リューの魔力量については本人や従魔、この立ち会っている先生方と学園長、保護者の方々だけの共有の秘密である。
と言うか、まだまだ成長って…‥‥どれだけ増えるのだろうか?
一応、異常な魔力量でもあるので年に一度の魔力量の検査を義務付けられたのだが、今年の検査もやはり異常な数値をたたき出したようであった。
「この魔力量ってどのぐらいに入りますかね?」
「人外レベルかな」
「と言うか、ここまで強大過ぎると怖いなあ…」
「ああ、学園での秘密だからこの秘密を抱えている状態の儂らの事も察しておくれ」
教師の方々に聞いてみたが、皆遠い目をして現実から目を背けているようであった。
なんか、本当にすいませんでした…‥いや俺が悪いわけじゃないけど、雰囲気的にちょっといたたまれないんだよね。
検査を終えた後、寮の自室へとリューは戻った。
「検査を終えてきたけどさ……今何やっているの?」
【ババ抜きだよー。今はハクロとファイの一騎打ち中!!】
さきに終わったらしいピポが可愛らしく答えたが、その傍らの二体の纏う雰囲気が本気である。
【ふふふふ、この一手で決めます!!……あぁぁ!?】
【ふっ、そっちはババだったカナ!!お、シャッフルしてもこれがババなのはお見通し…‥カナぁぁぁっぁ!?】
…‥‥どうやら互いにあと一枚と言う状況のようだが、ババの押し付け合いになっているようで、全く決着がつかないようである。
「ピポ、あれ既に何回ぐらいやり取りしているんだ?」
【ん~たくさん!!】
わからないようだ。可愛いから許すけどさ。
とにもかくにも、同じようなやり取りが100回ほど続いた末に、ようやくハクロが勝利して、決着がついたようであった。
なお、神経衰弱、ポーカー、ブラックジャック、などでも勝負しているけど、なぜかどれもピポが一番最初に終わって、最後の方でハクロとファイの一騎打ちになることが多いようである。




