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自由に過ごしたい魔物使い  作者: 志位斗 茂家波
最初の夏休みで章
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1年目の帰郷

暑いなぁ、という事で季節的にもあっているかな

SIDEリュー


……月日は過ぎ、ようやく夢追い人(ドリーマー)育成学園は夏休みとなった。


 期間は二ヶ月ほどであり、オーラ地方へとリューたちは帰郷するのだが、往復時間が2週間ほどの為、実質的な休みの期間は一ヶ月ほどしかないだろう。



 とはいえ、それでも久し振りの故郷の地へ向かうのは何処かワクワクするものであり、やはり我が家が一番だというような気分にさせられるのも悪くはない。


「にしても、そういえばコングマン兄上も一緒に通っていたんだよね」

「ああ、寮室は学年ごとに分かれていたからな。顔合わせする機会は余りなかったが、それでも弟のやっていることはよく耳にしていたぞ。……父が絶対に胃を痛めていそうだがな」

「うっ、否定できない痛いところを突くね」


 今回は、コングマン兄上もつれての帰郷であり、今はオーラ地方行きの馬車に乗って3日目である。



【一応リュー様のお父様は辺境伯爵ですし、国の防衛の要を任される位置にあるので、そうやすやすと胃を痛めるほど軟な人じゃなさそうですよ】

【甘いカナ、ハクロ。私たちの存在は、まだ見ぬ主殿の父の胃を激痛に追いやっておるかもしれないカナ】

【皆原因だよ?】


 馬車の祖糸を並走するハクロと、滑ったほうが速いのか魔法で足場を凍らせて勢いよく進むファイの言葉に、この中では割と常識的な思考があったのか、ピポが首をかしげながらそう言った。


 可愛いけど、結構シビアだねピポ…‥‥


「はぁ、弟よ。兄だってお前の話を聞くと誇らしくも思えるが、お前は少々どこか抜けているからなぁ」


 あはははと、どこか苦笑いに近い笑い声をあげるコングマン兄上。


 一番の常識人であり、のんびりな兄上も苦笑するとは…‥‥


 


 と、そういえばこの夏休みなのだが、この国の他の教育機関……フラッター学園、ようはドスパラ兄上と、エレクト兄上の通っているところも同様の夏休みの時期に入るそうだ。


 一応、兄弟間で手紙のやり取りをしているのだが、なんでもフラッター学園では今ちょっとした困ったやつが出てきたという事のようである。



 なんでも、やけにべたべたしてくるような女子生徒がいて、鍛錬の邪魔になりそうなのだとか…‥‥二人とも脳筋なので恋愛なにそれ美味しいの?みたいな関心の無さがあるので、そうとしか思えないらしい。


 ちょっとその件は気になるねぇ……よく小説とかでざまぁを見たりするけど、其の仲でも婚約破棄騒動とやらにつながる布石なのだろうか?


 まぁ、兄上たちは一応見た目はいいからな…‥‥天は二物を与えずという言葉の通り、中身は少々残念ではあるのだが。


「弟よ、今何か失礼な事を思わなかったか?」

「え?コングマン兄上に関してはそうとは考えていませんよ」


 何やら苦笑いをしたコングマン兄上に、俺へ返答した。


 いやだってコングマン兄上の場合、まともと言うか、のんびりしているようだからね。


 上二人の兄ほどでもないので、そこまで気にすることはあるまい。なんかモテているそうだけど……。




 何はともあれ、この夏は久しぶりに兄弟皆がそろうようだし、中々楽しみなリューであった。

兄弟久々の集合。

故郷に帰郷だけど、こういうのを書くと皆の容姿を確認し直さないといけなくなるのが大変である。

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