表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自由に過ごしたい魔物使い  作者: 志位斗 茂家波
夢追い人(ドリーマー)育成学園へ入学で章
32/162

課外授業だってさ

短いかな?

……学園に入学してはやひと月。


 今日はついに、リューたちは「魔物使い」の教科で初めてとなる課外授業を行うことになった。


 いや、合宿と言ったほうが良いのだろう。何しろ今回の目的地は、都市を離れて馬車で揺られて3時間ほど離れた場所にあるという「クラディア森林」と言う場所で、従魔を持っていない人も従魔を得るために行う授業で、2泊3日の泊りがけなのだそうだ。


 なお、ヴィクトリアはこの教科をとっていないのでこの場に居ません。残念。



――――――――――――――――――――――――――――――

「クラウディア森林」

都市キェバから南西方向へ3時間馬車で言ったところに位置する森林。

モンスターの数が多いのだが、基本的に温和な種族が多く、戦闘になることが余りない結構平和な森である。

エルフの集落が奥の方にあるのだが、向かうには許可が必要で、せいぜい30回に1回程度の確率でしか許可を得られない。

森の中央付近には湖があり、そこには精霊が住んでいるともされる。

―――――――――――――――――――――――――――――


「泊りがけと言うか、従魔を得たい人にとってはかなり重要な場所でもあるからな」

【基本的に温和なモンスターが多いそうですからね。話し合って従魔になってくれるような方もいるでしょう】


 馬車に揺られながら、リューは外を並走するハクロと話をする。ついでに、ピポは膝の上でお昼寝中。


 この馬車だけが目立ちそうなものなんだけど、ただまぁ、より目立つ存在がいるのおかげでましかなぁ‥‥



【ゴゴゥ!!ゴゴゥ!!ゴゴゥ!!】

「……あのストーンゴーレムの方がよっぽど目立っているよなぁ」

【何でしょうか、どこか負けたような気がします】



 引率で、この教科の顧問であるボンブラスト先生の従魔であるストーンゴーレムのロックドンが、先生の馬車の横を並走してずんずん地鳴りを立てながら走るのでよっぽど目立つのである。


 と言うか、意外と早い。


 ああいうゴーレムとかって動きが遅いのが基本的に思えるのだが、ロックドンの最高速度はボンブラスト先生いわく、時速200キロまでいけるのだとか。


……あれでどうやってその速度まで達するの!?




 他の馬車に乗っている生徒たち一同、その疑問にどう質問すればいいのか悩むのであった。


 タイヤでも仕込んでいるのか?でもあの身体だと潰れそうだしなぁ……普通に歩幅が大きいだけでも説明がつかないし……










 目的地へ到着し、生徒たち全員が馬車から降りる。


 そして、学園であらかじめ決めたグループ同士にまずはなって、自己紹介をするようだ。




「えっと、第3グループか」



 集合場所へ向かうと、数人ほどすでにいた。


 どうやらこの授業の間、一緒に行動する面子のようである。


 男子2名、女子1名がいたけど一人だけ耳が頭の上の方に生えている。確か獣人だっけ?


「うわっつ!?いきなり学園の『圧倒王』かよ!!」

「まじか、一緒のグループかよ」

「うわぁ、美しさがモンスターに負けるのが辛いわぁ」


「ちょっとまてぃ!?何その最初の方の物騒なあだ名っぽいの!?」


 叫んだ奴に対して、俺はついツッコミを入れてしまった。


 どんな印象を持っているんだよ!!


……この合宿みたいな授業、大丈夫かなぁ?



―――――――――――――――――――――――――――――

SIDE???


【‥‥‥?】


 森の中にある湖の奥底で、その存在はふと何かに気が付いた。


 集中し、その何かがなんなのか確かめていく。


 久しく感じる様な、それでいてまた違うようなそんな感じである。


 とはいえ、嫌な感覚もせず、むしろニヤリと口角を上げたくなるような面白さがあるのだ。


 長い間、湖の底に沈んでいたその存在は、久しく面白そうなその気配に楽しみを覚えるのであった……

【お知らせです】

活動報告にも書いてはいるのですが、明日7/10から数日間ほど小説家になろうに作品を掲載できない都合が生じますので、少々掲載をストップいたします。

元々毎日投稿ではなく不定期投稿の作品ですが、念のためにお知らせいたしました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ