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自由に過ごしたい魔物使い  作者: 志位斗 茂家波
夢追い人(ドリーマー)になり、そして魔王にもなるで章
133/162

正式登録!!

ようやくというか、やっと何とかここまで来たというべきか

SIDEリュー


 決闘が終了した翌日、リューたちは早々に王城の下にある城下町の中のギルドに来ていた。


 本日、ようやく正式に夢追い人(ドリーマー)の登録をするために、朝早くから向かったのである。





 ギルド内のカウンターへ向かい、あらかじめ作成しておいた必要書類などの手続きを終え、夢追い人(ドリーマー)の証であるギルドカードを入手出来れば、それでやっと夢追い人(ドリーマー)と認められるのである。



――――――――――――

『ギルド』

唯一無二の、全世界に様々な支部などがある独立機関。

夢追い人(ドリーマー)となるための正式登録をする場であり、依頼の受注や発注、はたまたは素材の買い取りなどを行ってくれる機関であり、各ギルドにはギルドマスターと呼ばれる、その場所でのトップクラスの実力者が存在している。

独立機関なために国の干渉はあまり受けず、かと言って横暴を振るうような事は絶対にしない。

世界の安全や、ダンジョンと呼ばれる場所の管理も行い、多種多様な仕事があるため、利用する客は多い。



『ギルドカード』

ギルドにて発行される特殊なカード。

きちんとそのカードの持ち主の詳細情報が記録され、どのような実績を残したか、はたまたはどのような称号を会得しているかなどを自動で記録していく不思議な魔道具(マジックアイテム)

なぜかギルドでしか発行できず、そもそも情報を入力して出てくるのはどのような仕組みになっているのか等、分かっていないこともある。

しかしながら、身分の証明やこれまでの功績や思い出の振り返りなどが出来るために、利便性から深くは考えられていない。


――――――――――――――――


『機械魔王様ですら、どのような仕組みなのかわからないようでしたし、そもそもギルドが設立されると自動的に発行できるようになっていて、世界の謎の一つとしても数えられているようデス』

「身近な不思議がそこにあるのかよ…‥」




 ワゼの言葉でギルドカードについての謎を持ちつつも、ギルドの受付嬢が手渡してきたギルドカードを受け取り、最終確認をリューとヴィクトリアは行った。



‥‥‥なお、ハクロたちは従魔であるために発行されないのだが、その代わりに従魔と登録されている証としてのカードを渡されるので、そちらを代わりに保管するようである。




「よし、これでやっと・・・・・夢追い人(ドリーマー)だ!!」

「時間はかかりましたけど、やりましたわねリュー!!」


 リューとヴィクトリアは互にカードを確認し終え、正式に夢追い人(ドリーマー)になったことを喜び合う。



 ちなみに、このギルドカードとやらにはランクという存在がある。


 このランクによって、ギルドカードの色も自動的に更新され、どれだけのランクの持ち主なのかというのも分かるそうなのだが…‥‥この仕組み、どうやら自動的にその持ち主の実力の影響を受けるようで、わざわざランクアップの試験などを受けずとも、時が来ればランクが上がったとして自然と色が変わるそうな。


 要は、現時点での実力測定器問うことになるはずなのだが‥‥‥‥

 

――――――――――――――――――――

『ランクと実力基準と対応色』

・Gランク:地味色:とにかく地味で、最低変なランク。素行が悪かったり問題を起こしまくるとこのランクに落とされ、次に何かやらかすと夢追い人(ドリーマー)の証のギルドカードの剥奪及び追放。ただし、改善が見られれば再び渡されることもある。


・Fランク:灰色:主に戦闘中の不慮の事故などで満足に体が動かなくなった人がたどり着くランク。それでも一生懸命稼げば生きていけるだけのお金は稼げ、一応飢え死にすることはない。


・Eランク:白色:シンプルイズベスト!夢追い人(ドリーマー)育成学園に行かず、何らかの事情を持ってなった人がなるランク。実力があればより上になるのだが、そこまで達していない初心者はこの色になるのである。


・Dランク:黄色:半人前。実力が中途半端であり、あと少しあれば上に行けるが、やらかせば落ちる乗り超えるべきランクでもある。

ここで腐ってしまえば…‥堕ちるのみ。


・Cランク:銅色:大体夢追い人(ドリーマー)育成学園を卒業した生徒。そこそこの実力をわきまえており、きちんと素行などもある程度は保証されている。そこそこの収入を誇り、少なくとも路頭に迷うことはほとんどない。


・Bランク:鉄色(やや赤色含む):一人前。社会の常識やランクによる格差をしっかりとわきまえ、素行が良い人ほど次のランクへ上がりやすくなる。ここまでくれば、あともう少しでトップの実力者となれる。


・Aランク:銀色:一流。立派な夢追い人(ドリーマー)として社会的に認知され、貴族などからの依頼も舞い込んでくる。達成報酬も高額化してくる。


・Sランク:金色:超一流夢追い人(ドリーマー)である証。貴族だけではなく、王族からの正式依頼などが舞い込み、年間依頼達成報酬額も高給取りとなる。


・EXランク:黒色:シャレにならない災害クラスの実力の持ち主である証。機嫌を損ねればそれこそ一巻の終わりとも言うべき、畏怖の象徴でもある。暴れられても困るから、必要な経費をギルドが負担してくれるサービス等、優遇される点もあるのだが、災害危険指定種討伐などを優先・命令される場合があり、その場合は拒否権を発動してもいいが、出来るだけ参加してほしいといわれる。


――――――――――――――――――



‥‥‥ヴィクトリアは実力もあったので、本当はCランクのはずだが、彼女の持つギルドカードはいきなりのAランクを示す銀色である。



 そして、魔王としてもあるリューの持つギルドカードは…‥‥真っ黒。



「…‥いきなりEXランクかよ」


 喜びから一転、厄介事への招待状にしか見えなくなったリューであった。



 ちなみに、ギルドカードには個人情報があり、本人は全部閲覧可能であり、他者は許可された部分しか閲覧できないそうだが、犯罪者の場合はきちんと目立って表示されるそうである。



 そんなリューの持つギルドカードには、「称号」と呼ばれる部分に早速いろいろと表示されていた。


――――――――――――――

『称号』

その人物が活動し、様々な事をこなすと自動的に追加されていく一種の記念。

ただし、名前だけというわけでもなく、オマケ効果も付いていて集めれば集めるほどその効果を実感できるようになる遊び心溢れる機能。



『現在のリューの称号』

・『夢追い人(ドリーマー)成り立て』:夢追い人(ドリーマー)になって間もない人につく特別な称号であり、1ヶ月は残るが、それ以降は自然消滅してしまう。効果としては、全体的な運のわずかながらの上昇。


・『魔物使い:EXランク』:魔物使いの中でも、物凄い実力者の身に贈られる称号。この称号が発現すると、従魔や魔物使い本人全体の能力が向上する。ついでにモンスターが従魔になるために自らやってくる可能性も向上する。


・『100人斬り』:決闘など、他者と正式な場において対戦した数が100人を突破した時に贈られる称号。けっして100人より先がめんどくさいから数えていないわけではない。効果として、今後決闘時に相手の戦意を自動的に削いでいく。


―――――――――――


「あれ?100人も相手したっけ?」

【以前の決闘の分も含んでいるのでしょうかね?】




 にしても、これはこれでなかなか面白いものがあるな。



 と、リューが見ていると「あ」と声を皆が上げた。


 何だと思い、見てみれば…‥‥


――――――――――――――――――

・『深淵の魔王』:絶対に敵対してはいけない魔王に対してのみ贈られる称号。もし、悪しき心ををこの称号を持つ者にたいして抱こうものならば、その者に待っているのは破滅の未来のみ。警告として表示され、馬鹿な事を周囲がやらかさないように最終通告としての役割を持つ。効果としては、魔王として本領を発揮しようとした時、相手に与える威圧や畏怖を大幅アップ。


・『夜の魔王』:…‥魔王の中でも妃や愛人、妾などといった者たちを多く持つ魔王に対してのみ贈られる称号。効果としては、夜間時の能力向上に加え(R18指定)など、追加効果を自由に出せるようになる。


―――――――――――――――――――



「…‥‥最後のこの称号だけいらなくないか!?」


 何やらとんでもないというか、これはこれで人に見せられないような称号が出てました。


 いや、心当たりがないわけじゃないけど‥‥‥それが称号に出るってどういうことだよ!?




 まぁ、これはあくまで称号として表示されているだけであり、「○○魔王」の名称とはならないらしい。


 だがしかし、本当に何でこんな称号が付いたのだろうか‥‥‥‥


【【【【『じーーーーーーーーーーっ』】】】】

「…‥ああ、早く体感したいですわね」



 後ろからものすっごい目で見られているけど、気のせいだと思いたい。


 というか、目力って言葉があるけど、本当に視線って力があるよな‥‥‥圧を感じるけど、本当に気のせいだと思いたい。



‥‥‥ちなみに、正式なリューの「○○魔王」は後日決定予定。

ここに載ったのはあくまで称号としてのものであり、二つ名というか、異名と言う感じにはなりません。


候補が多いなぁ‥‥‥でも、何でか「夜の」とか「色」とか思いつきやすいんだよなぁ。

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