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自由に過ごしたい魔物使い  作者: 志位斗 茂家波
卒業へ向けてで章
126/162

解説タイム

少々短め。

台風のせいか、外に何かが飛ばされていくのを見たなぁ。

SIDEリュー


『‥‥‥「魔王の衣」デスネ』

「‥‥‥え?」

【ま、『魔王』の‥‥‥!?】


 ワゼのその言葉を聞き、リューたちは驚愕した。




 リューの体を覆い、以前からたびたび出てきていたが、今は既に体の一部として動いているような黒い衣。


 ワゼの推測では、「魔王の衣」と呼ばれるものらしいのである。




 魔王、それは歴史にたびたび現れ、大きく分けて人々をいい方向へ導く善の魔王と呼ばれるものから、恐怖や混沌へ陥れる悪の魔王とある。


 そして、今リューが纏っている「魔王の衣」というものは、魔王の中でもより力の強い者が纏う事がある不思議な衣であり、不完全な状態では魔力を異常に消費するのだが、完全な状態になると常に纏うことになるというもの。


 そして、魔王の力を高め、変幻自在に姿を変化させ、魔王そのものを守るための衣とされているのである。



『‥‥‥ただまぁ、私の製作者の機械魔王様は優れた者を作る腕はありましたが、生憎その衣はなかったのデス』


 その為実物をワゼは見たことが無かったが…‥‥それでも、その異常性から魔王の衣である可能性が高いと推測できたのだ。



「‥‥‥その可能性が高いけど、そりゃまた何でそんな俺なんかに?」


 説明を聞き、どれほどの代物なのかは理解できた。


 だがしかし、仮に、いやもうほぼ確定でもあるようだが、なぜそのようなものがリューに出たのかを考えると‥‥‥


【リュー様が、この時代に出た、新たな魔王という事になるのでしょうか?】


 ハクロのその言葉通り、魔王の衣であるのならば、リューが魔王という事になるのだ。



『そう言う事になりマス。‥‥‥どのような呼ばれ方をする魔王となるのかはわかりませんが、今後身の振り方をきちんと見直したほうが良いデス』


 真剣なワゼの表情に、その場の空気が張り詰める。



 仮に、リューが正しい道へ向かえば、皆が良い方向へ導かれる善の魔王へ。


 道を踏み外せば、世界を滅ぼしかねない悪の魔王となる。



 どう転ぶかはリュー次第。


 ゆえに、今後一層その道をきちんと把握しなければならないのだ。


 誤った道へと行かぬように‥‥‥‥




 そう思うと、何かこう、非常に重要なものになってしまったと思うのと同時に、責任がかなり重大なのかもしれないと、リューはそう感じ取れた。



『ちなみに、ご主人様が魔王と認知された場合、機械魔王様のように「○○魔王」という総称が付き、次第に本命の方が忘れさられてしまうリスクもあるのデス』

「そのリスク微妙に嫌だな…‥‥」


 例えで言うなれば、クラスメイトを毎日あだ名で呼んでいたら、将来的に久し振りの同窓会を開こうとして、本名をど忘れしてしまうようなものであろう。


 本名を忘れさられ、結局はそのあだ名が永久に定着してしまうという、なんとも微妙なことになってしまうのは避けたい。


 そう思いつつも、ユーたちが乗った馬車は学園へ向けて進んでいく。



 その道中で、再びヴィクトリアが怒るかもしれないという話題がぶり返して、皆でいかにしてその怒りを回避し、鎮めるかという事を議論し始めるのであった‥‥‥



 魔王の話?それよりも今は、ヴィクトリアをいかに怒らせないかが重要である。


 下手すれば空中100コンボなんてものを決められかねないしなぁ‥‥‥この衣、防いでくれないかな?



魔王の話よりも、今はその怒りを鎮める方が重要であるとリューたちは考える。

果たして、ヴィクトリアの怒りを回避できるのか。

回避できなければ、空のお星さまにされてしまうのだろうか(物理的に天高く飛ばされて)。

次回に続く!!


‥‥‥夫婦喧嘩は犬も食わぬとも言うし、魔王の衣で防げないような気がする。

そこまで万能ではないというか、限度もあるだろうし、検証が必要である。

ちなみに、この作中に出たあだ名の話題、作者の経験談(つまり実話)です。皆さまも経験ある人はいませんでしょうか?


『ところで、ご主人様が魔王になったら本当にどのような呼ばれ方をするのでしょうか?』

「それはそれで気になるな」

【やっぱり、魔法を使い、魔物使いでもあるので魔王としか言いようがないのでは?】

【力魔法から「押しつぶしの魔王」とかもありそうピキッツ】

【「闇の魔王」とかどうカナ?黒いしそうとしか思えないカナ】

【‥‥‥あの夜の主様の事から「淫魔王」とかどうなのだよ?】

「よし、ランだけお仕置きな。人の事をどう思っているのか直球でわかったからな」

【え?え?え?ちょっと、主様、その手に持っている巨大なハリセンは‥‥‥あ!?魔王の衣で作ったやつって、それ見た目はハリセンでも威力はシャレにならないのだよ!?タンマタンマタンマ!!】


バシィッツ!!

【ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?】


…‥‥口は禍の元とは、まさにこのことである。ハリセンなのは、まだ優しさからであろう。

「サキュバス的な部分をやってもいいんだぞ?」

【それはノクターン行きなのだよ!?もしくはムーンでなんにせよ、それは本気でいけないやつなのだよ!!!】



ちなみに、ノクターン方面少々考え中。ちょっとどころかかなり過激なものを書いてみたいけど‥‥‥まぁ、メンタル的に初心で、きついところもあるから頓挫しそうです。

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― 新着の感想 ―
[一言] この作品では正妻はハクロじゃなくてヴィクトリアさんですね。
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