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プロローグ

魔物使いの話最新作!!本日1話目です!!

「うぼぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!」


 深夜、洞窟内にて、ある儀式をしていたとある老婆が奇声を上げて暴れ出した。


「おお、ヨルバァ様!?どうなさったんですか!!?」

「ヨルバァ様!?」


 突然奇声を上げたヨルバァと呼ばれる人物の下に、周囲にいた者たちは駆けよった。



「ぐぼぁぁぁ!!来てしまった!神のお告げを聞いてしまった!!」


 皆に体を支えられながらも、ヨルバァは狂気に狂ったように暴れまわる。


「神のお告げとはいったい何でしょうか!!」

「教えてくださいヨルバァ様!!」


 そのあまりの暴れっぷりに戸惑いつつ、その言葉の先を知りたい者たちは質問を投げつけた。




「神は言う!!この世界に魔王となるべき者が生まれ落ちると!!」

「ま、魔王ですと!?」


 魔王、それはこの世界の伝説上に時たま現れる善でも悪でもある存在。


 その存在になる者がこの世界に生れ落ちようとしているのだと、ヨルバァは叫びながらそう説明した。



「正しき心であれば人々を導き、繁栄へと導く清き者へと!!悪しき心であれば人々を害し、絶望へと導く怪物へと!!そうなるべき存在が生まれ落ちるのじゃぁぁぁぁぁぁ!!」

「ヨルバァ様!!その者は一体どこに、どのような種族や外見で生まれるのでしょうか!!」

「わからぬ!!生まれ落ちるというお告げの身で、その詳しきことまではわからぬ!!だがこれだけはしっかりと聞いておけ!!魔王となるべきものは、自然と強者を惹きつけて、愛しい者達に囲まれる存在ともなることぉぉぉぉぉぉぉぉお!!」


 そう叫びながら暴れた後、ヨルバァは息絶えた。



 ヨルバァ……この国で一番古い巫女とされ、齢300歳も生きた人間。


 最後のその言葉に、その場にいた者たちは行動を起こし始める。




ある者は、告げられたその生まれ落ちるであろう存在の居場所を探し求め、


またある者は、その言葉をその国の王族へと伝えに向かい、


そしてまたある者は、悪しき欲望を満たすために密かに準備を進め始めた。




 それぞれ行動は起こしたが、結局その魔王で善とも悪ともなろう生まれ落ちた者の居場所までは、突き止めることができないのであった‥‥‥







 そして同時刻、その告げられていた者たちがいた場所からはるか離れた遠い場所。


 全く別の国の辺境にて、新たな命が生まれていた。



「おぎゃぁぁぁ!!おぎゃぁぁぁ!!」

「おめでとうございます!!元気な男の子ですよ!!」

「おお、やっと生まれてくれたのか4人目の息子が!!」

「ええ、4人目の我が子よ!!」


 一組の夫婦が喜び、抱きしめられる小さな命。


 その子が魔王と告げられた存在であることを、今は知る由もなかったのであった‥‥‥


設定等は作品中に出しますが、まとめて設定集を出すこともあります。

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