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ずっと一緒に

まだ誰も歩いていないこの雪の上を


君と二人で歩いてゆく


振り返れば


同じ歩幅の私と君の足跡



ゆっくりと歩いてきた二人


時にはささいな喧嘩をして


涙を流したこともあった


けど


君とだから私は喧嘩にも耐えれたんだ


凍えるように外は寒いけど


君とくっついて歩くと


暖かい


たまに立ち止まったりしたけど


お互い待ちあいあって


また二人は歩き出す



ギュッ ギュッ


雪が奏でる二人の足音


二人だけに聞こえる


歩んできた証


冷えた空気は夜空の星を


綺麗に描いてくれた


いつもよりはっきり


星は見えた


二人の未来も


きっと


この澄んだ星空のように


見えているね


君の手を繋いで


君のポケットに二人の手を入れた


二人で一つ


これからも


ずっと一緒だから



ギュッ ギュッ


雪が導き出すその音は


二人だけに見える


永遠の白い道


寒いせいなのかお互いの頬は


赤らんでくる


きっと寒いから


そうしておこう


永遠なんてものが無いのは


わかってはいるけど


せめて


1000年は続くと良いな


二人の未来



まだまだ続くこの綺麗な白銀の雪


周りは暗くなろうとも


僅かな光があれば白く輝く雪の上を


二人は歩いていく


この先も


私はまた涙を流すだろう


でも


この寒さが涙を凍らせてしまう


私の涙は君と二人なら


涙では無くなるから


ずっとこの繋いだ手は離さない


繋いだ手を離すと寒いから


この寒さには耐えられないから


だから離さないよ


だって


ずっとずっと一緒だから



ふと


振り返れば


同じ歩幅の二人の足跡


ふと


前を見れば


二人の歩いていく道が見える


これからも


誰も歩いていないこの雪の上を


君と二人ずっと一緒に


歩いてゆく


ずっと


ずっと……






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