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雪化粧

空からゆっくりと舞い降りる私の思い

キミのそばに近づけるように

ゆっくりゆっくりと遠く離れた場所から

キミに会いに行くよ


キミを見つける事ができるのかな

キミは思い出してくれるのかな


少しでもキミに近づきたいから

少しでもキミの心に入りたいから


ゆっくりゆっくりと遠く離れた場所から

キミに会いに行くよ


時が経ちすぎたから

キミの記憶に私はどれくらいいるのだろう

思い出は色褪せてしまうから

キミはまだ私を思い出す事が出来るのかな


たとえキミを見つけたとしても

きっと私がキミに触れた瞬間に

私は消えてしまうだろう

私の小さな思いなど簡単に消えてしまうだろう


沢山の私の思いはキミを見つける事も出来ないかもしれない

沢山の私の思いにキミは気づきもしないのかもしれない

白く小さな私を見てもキミの心には何も感じる事が無いのかもしれない


ゆっくり風に流されながら

ゆっくりキミの元へ近づく

ゆっくりキミの思い出に浸りながら

ゆっくりキミに会いに行く


キミと出会ったこの日に

私は雪となって

ゆっくりゆっくりと遠く離れた場所から

キミに会いに行くよ


一瞬で消えてしまう

儚い不揃いな雪だけど

この雪は私の思いの欠片

キミに思い出して欲しいから


キミと出会ったこの日に

私は雪となって

ゆっくりゆっくりと遠く離れた場所から

キミを探しに行くよ

 

キミはこの雪を見て

また私の事を思い出してくれるのだろうか


キミに触れれば消えてしまう

小さな私の思い

キミと出会ったこの日に

少しでも思い出して欲しいから

キミの前に舞い降りたい


消えてしまう雪みたいに

私の思い出もまた

消えてしまうだろう

キミの前で舞っている時だけでも

私を思い出して


儚い哀れな私の欠片

小さな小さな私の思いに

キミは気づいて







                  



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