飛行機雲
短い夏の終わりに
僕の心はキミの事をふいに思い出す
未だに新しい恋もせず
一人気ままに今日まで生きてきた
もしかしたら
僕の心はキミを待っているのかな
本当の気持ちすらわからない
こんな僕はみっともないね
青い空に飛行機雲
あの雲の様に前に進む事が出来たなら
どれだけ楽になるだろう
これからも一人生きていくのかな
もしかしたら
都合良くキミと再会できるかもなんて
心の何処かで思っているんだ
今のキミは元気ですか?
いつまでも女々しくお揃いのペアリングを
右手の薬指にしちゃって
何を期待しているのだろう
そんな夢みたいな事
僕から行動もしていないくせに
叶うはずも無いんだ
だからキミに出会う事もきっと無い
もしかしたら
僕が今日まで一人いた事を
僕の心が知らず知らずのうちに
キミのせいにしていたのかも知れない
きっと僕が前に進めない事を
キミのせいにしていたんだ
こんな僕はみっともないね
情けないけど
やっと今気づいたのかも知れない
こんな僕だったからキミは去って行ったんだね
ほろ苦い思い出は心の中に閉まって
薬指の指輪なんかも捨ててしまって
そしたら少し身軽になれたよ
短い秋の始まりに
いつか見た青い空の飛行機雲の様に
僕はゆっくり歩き出そう
新しい恋をするために