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出撃!内閣府直轄対超常現象対策特別実働部隊第一班スイーツ隊 第一話 スイーツ隊出撃! Bパート②

「こちらアズキ。狙撃準備完了」

 空中でホバリングするキャラメルの側面の扉から銃身をのぞかせるアズキ。その手には対物アンチマテリアルライフルのバレットXM500が握られ、薬室には特製の小型ネット弾が装填されている。プリンは正確さを要求される狙撃を支援するため、風でブレるキャラメルをなんとか動かないようにしている。

「よし、了解した。もう直ぐ追い込めるはずだ。構えとけ」

「了解」

奴を追うのはアイスに任せておいて、私は今別ルートから奴の先回りを図っている。追い込みをかけるのが二人しかいないのが大変なところだが、どうにかして追い込んでやる!

「モナカさん! あと20秒でそっちに出ます!」

「モナカ、お前から見て左に追い込め」

「了解だ!」

さて、見えない壁を作って追い込むとしよう。

「インビジブル・シールド」

このインビジブル・シールドとは、まあ見えない壁=盾を作り出すものだ。なんでこんな技名をつけているかというと、能力を使うとき、イメージがあればそれだけで発動できるが、一緒に唱える言葉ワードも考えておくと、とっさのときに発動しやすくなる。相手に何をやるか感づかれる可能性はあるものの、メリットも多いので、私は設定している。

それが終わると同時私はこれから追い込みたい方向に走り出す。先に奴が回れないように壁を張って回るためだ。

「よし、順調に追い込んでる。アズキ、後30秒で出てくるぞ」

それを聞いたアズキは呼吸を整え始める。

追い込む予定の空き地は、前回あの幸薄そうな男を捉えたのと同じ場所。周りには丁度高いものがないため、そこから逃げられないようにしなければならない。

「これで、最後っ!」

私が空き地に出ると同時くらいに、空き地をインビジブル・シールドですっぽりと覆う。ただし、アズキの射線と奴が入ってくるスペースだけは開けておく。

「よし、モナカ! 全部囲えた!」

「了解っ」

ムースからの確認があったので、空き地の端の方によって奴が戻ることがないようにしておく。変に戻られてここまでの苦労がおじゃんというのはやめたいからな。

「まもなく出ますっ!」

追っているアイスからの報告が入る。それを聞いたアズキは整えていた呼吸を少し息を吸った状態で止め、体と銃を一体化させる。そしてスコープの中心に奴を捉えると、落ち着いて引き金を引いた。

ドンッという重い音とともにネット弾が飛翔。それは一定距離を飛翔したのち、奴の近くで炸裂、畳まれていたネットを広げた。

「・・・命中」

ようやく呼吸を戻したアズキが淡々と報告する。

「よし、作戦終了だ。みんな、お疲れさん」



それから、いつも通り装甲車みたいなのできた輸送隊にネットごと奴を引き渡して今日の任務は終了。え、なんでネットが能力で作ったのに引き渡す時になっても消えてないのかって? それは私たちにもようわからん。

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