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出撃!内閣府直轄対超常現象対策特別実働部隊第一班スイーツ隊 第一話 スイーツ隊出撃! Aパート①

 あの幸薄そうな男を捕まえた後、私たちスイーツ隊は大型ヘリコプター・CH-53Kキングスタリオンを改造したスイーツ隊専用ヘリコプター、VBX-005キャラメルに乗って帰還中だ。

 さて、みんな疲れていて無言の空間ができているし、ここでみんなの紹介でもしておこうか。疲れているというのも、移動時間に休憩しただけで3つの大捕物に駆り出されたからだ。ったく、あのクソ上司め。こっちの疲労も考えねぇで・・・。

まあ、それは置いておいて。私は凉月モナカ。このスイーツ隊のリーダー。

私の膝の上で猫みたいに丸まってるのが初月アズキ。銃器を扱い、私たちの援護や狙撃などを担当する。よく、暇な時はこうあって私の膝の上で丸まってる。頭とか撫でると、嬉しそうに眼を細めるのが可愛い。ただ、私が動きたい時に限って寝ちゃってるのはどうにかならないかな? ちなみに、たまに「ふみゃあ」とか言うんだけど、とても猫っぽい。

私の隣で私に寄りかかって寝ているのは照月アイス。10歳なのにしっかりした子。年相応のところもあるけど、私たちは絶対に子供扱いしない。いつも身体能力を強化して最前線で戦ってくれる頑張り屋。

コックピット後ろの席でキーボードを叩いているのは秋月ムース。幻術とか呪術とかを扱えるけど、大抵は電子機器を扱っている。私たちが行動するときに障害となるシステムにハッキングしたり、私たちの行動を管制してくれるなくてはならない存在。ただ、今は・・・。画面を見るにゲームやってるよね、これ・・・。まあ、作戦中はちゃんとやってくれてるはず・・・。多分・・・。

そして最後に、このヘリコプター「VBX-005 キャラメル」を操縦しているのが冬月プリン。触った車両や艦船や航空機などを動力があれば何でも操縦できるようになる。ただし、引き換えに結構な体力を使うため、普段は普通に操縦している。どんなものの操縦方法でも知っているらしい。

 お、紹介しているうちに横須賀の基地に近づいてきた。横須賀にある私たちの基地は、米軍の基地内、私立学校と公園に隣接した場所にある。一応米軍に貸し出されている敷地になってはいるけど、秘密裏に私たちの基地として使わせてもらっている。ちなみに、私たちが生活する拠点は別にあって、ここの基地ではキャラメルをはじめとした車両などの整備を行っている。

「そろそろ着きますよー。降りる準備をしといてくださいねー」

プリンの声でムースは機器のシャットダウンを始め、アズキは私の膝の上から降りて今回持ち出したMX500とHK416をはじめとした武器をまとめる。

「アイス、そろそろ着くよ」

アイスを軽く揺さぶると、眼をこすって眠たそうにしながらも目を覚ました。

「ふみゃ・・・あれ、私、寝ちゃってました?」

「うん。気持ちよさそうにね」

「わわっ、それはすみませんでした!」

「いいって。アイス軽いし」

起きたアイスはちょっと慌てつつも、寝ている時に何か落としたものがないか周りを確認する。

私は特に準備することもないので、ムースが着陸するまで席に座って待つ。

みんなの準備が終わった頃にヘリポートにキャラメルが着陸し、基地の整備員さんたちに引き渡した後、整備に付き合うムースを残して私たちは拠点に戻る。


 拠点は横須賀中央にあるゲーセンとカラオケが入ったビルの5階。そのフロアを貸し切っている。

「たーだいまー」

誰もいない空間に言い放ちつつ我が家へと帰る。ふぅ、今日も疲れた。

「さて、今日は他にやることもないのでムースが帰るまで自由行動! ただし、外出の時は携帯を忘れずにね♪」

「了解」

「わかりましたっ」

「了解した」

3人に指示を出した後、私は自分の部屋に行く。時間は1700。ムースが帰ってくるのは2000頃になるだろうし、しばらく寝てよっ。部屋に着いた私はぱっぱと着ていた服を脱いで布団に入る。

「おやすみなさぁい」

私以外誰もいない部屋にそう呟きつつ、私は夢の中の世界へと入っていった。

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