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カシカ1 歪んだ真実  作者: 丸三角死角
5/8

ラップバトル

放課後、緑の豊富な中庭には口喧嘩をする私とジャスティンの姿があった。


「何で私を売ったの?」と攻め寄る私にジャスティンは声を潜めて話した。


「悪かったよ、でもあれで打ち解けられただろ?」


「笑われただけじゃん」


「打ち解けられたから結果オーライ

皆が期待するお前の後来

インドベトナムシンガポールにタイ

世界中がお前のラップを聞きたい

なんて綺麗なお前の芳態

お前と戦えば相手は後退、全身包帯

お前は言うんだ『まるで老体』」


突然、ジャスティンがラップバトルを仕掛けてきた。目の前の様相が一変する。中庭にドープなビートが鳴り響く。人々も集まる。ここで逃げたら面目にかかわる。絶対に負けられない戦いがそこにある。例え声帯が切れようとも私はラップを続ける、そこにビートがある限り。


「ay yo, 貴様はホモ

自分の彼女を売るようなロコ

貴様のラップはまるでペリーコモ

毎日挑むこのフリースタイル

でも四方から聞こえてくるのはあのオールドスタイル

貴様のラップで皆の耳も腐る

私の出身はあのブラックプール

クリーンシート、人生のシード

圧倒的勝利でメダルはゴールド

気分はまさにクリスティアーノロナウド

要するに私は"随分の人"

一方予選敗退の貴様は今は亡き人」


勝ったと思った。スタンドのサポーターは私たちに盛大な拍手を送った。私たちはこうやって切磋琢磨してきた。バトルでお互いのスキルを上げていく特別な関係がここにはある。

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