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笑いたい。本気で
私たちは、いつものように笑った
「アッハハハハハ、なにそれ~面白い!」
「うん~、でしょ!フフフ」
何気ない会話…
まさか、これがなくなるだなんて私は思いもしなかった。
でも、今さきちゃんは起こったことなど、すっかり忘れて…普通にごくごく普通に笑っている
私が、笑えないということも知らずに…
ねぇ、なんでそんな風に簡単に忘れて笑えるの?
ねぇ、私あなたのことが分らない。
ねぇ…ねぇ!
ふっ…まぁ、私が怒っても仕方ないよね。
こんなこと言ってたらキリがないもの。
でも、あなただけにはさきちゃんだけには、あのことを忘れて欲しくない。
私だって覚えてるんだから…
そりゃあ、あなたは忘れちゃうよね。
もう一度、笑いたい。本気で…
ねぇ、笑わせて?
たぶん…私が笑うには、