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お願い  作者: 空気 心
2/3

泣きたい。本気で

私の前に来た伊吹が、すっと息を吸いこう言った

「今は分らない。いずれ、分かるから。それまで、待っていてね。ごめんなさい」

なんのことだか分らない。私は伊吹の話が、耳に全く入ってこず怒った顔をして、帰った。

いや、その時は帰らずいつも遊んでいた公園にある私達だけの秘密基地に向かった。


私はただ、ひたすら泣いた。

ただ、ひたすら……




この時から、本気で泣くということを忘れてしまった。


誰か私を本気で泣かせてください。本気で……

きっと、誰も分かってくれない。

本気で泣けない辛さを。

たぶん、伊吹ちゃんがまた……

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