はじまり
あなたの、友人だと思って読んでみてください。
最後のお願い。た…
そう言って、君は去って行った。
ねぇ、どこに行ったの?
問いかけても、誰も答えてくれない。
本気で泣けない私
本気で笑えない私
本気で生きれない私
そして、本当の親友がいない私
「友達になってくれませんか?」
「伊吹ー!今日も、いつもの所でね!」
「うん!」
そう言って、私たちはいつも遊んでいる公園で
いつものように遊んだ。そして、いつものように笑顔で手を振って家へ帰った。
私(心)と伊吹は、赤ちゃんの時から一緒。
心といえば伊吹。伊吹といえば心。みたいな…
そんな感じだった……でも
そんな感じがなくなったのは、あの時からだった。そう、あの子が転校して来た時。
「はじめまして、南中学校から転校して来ました糖屋 早希です。よろしくお願いします。」
早希ちゃんも、私達の家の近くだった。
伊吹が早希ちゃんと仲良くなった。
私は、顔がムスッとした。嫉妬していたわけではない。………と、思う。そう、思うことにしているのだ。
しばらく経った。私は、伊吹と遊ばなくなっていた。
ある時、伊吹が真顔で私の前に来た。
伊吹に安らかに眠っていただけますように。
心を込めて、空気 心