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黄金のアルシュベルド 04 護鎖金竜

ズゴゴゴゴ


 クシャルダオラの放つ蒼いブレスより先に、ザトーの眼の前の砂が勢い良く盛り上がっていき、ブレスはその砂の中から現れた何かに当たった。


ドジュウ


 砂が溶けて赤く染まったまま剥がれていくと、そこには全身金色のモンスターが佇んでいた。


ザトー「お、おお、黄金の…………」


参考BGM

https://youtu.be/Vb-eCgSQOis?si=6_oBlMaDEqbeBf7r


 ワナワナと震えるザトーと、一部始終を観ていた村人たちや鳥の隊の全員、さらにはブレスを放ったクシャルダオラまでもが呆気に取られた。


ナタ「アルシュベルド……黄色く?光ってる……」


 あのアルマさえも口をあんぐりと開けて、美しく光り輝く黄金のモンスターを見つめた。いや、目を奪われていた。


グルルルゥ


 砂と、熱で溶けた砂がそのモンスターから剥がれ落ちると、護鎖刃竜ことアルシュベルドの風貌をもったモンスターの全容があらわになった。

 アルシュベルドを象徴する鎖の腕が前面に畳まれて盾になってブレスを防いだのがわかる。正面から見ていた鳥の隊たちが感じたのは、彼の顎にあった牙がなく、騎士の被るヘルメットのように強固な守りを感じさせる顔付きになっていたことだった。


バササッ


 ブレスを防がれたことに怒りを覚えたクシャルダオラは、標的をザトーから黄金のアルシュベルドへと切り替えた。


ブオッ! バオッ!


 両羽をはためくと竜巻が発生して黄金のアルシュベルドに襲いかかる。2つの竜巻が彼の盾に当たると黄金が削られ、クナファ村に降り注いだ。豊穣期の柔らかい空気に乗ってフラフラギラギラと村に入ってくると、村人ノノがそれを両手で受け止め、不思議そうにその金色の粉を眺めた。


ギャギャギャギャギャ ギャリンッ!!


 竜巻を塞ぎきり、どちらも弾き返すや否や黄金のアルシュベルドの盾だった鎖状の腕の片方が畳まれ、真っ直ぐに空中のクシャルダオラ目掛けて突き刺さった。ハンターの使うランスの溜め攻撃のリーチが異様に伸びたような、そんな攻撃だ。


スパッ


 伸び切った鎖状の腕が空間を切り裂くと、空にいたクシャルダオラの尻尾が切り落とされてしまった。思わずしてバランスを崩したクシャルダオラが地上に堕ちるが、アルシュベルドも再三に渡る激しい攻防の影響でうずくまってしまった。


ハンター「クシャルダオラを追い立てる!」


狩猟再開

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