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第八話:エメラルドシティでの日々

古代遺跡からの帰還後、隼人たちはエメラルドシティの冒険者ギルドに報告を行った。古代の魔法具と魔法の書はギルドに預けられ、その価値に応じて報酬が支払われた。暁の剣のメンバーは、今回の功績により、ギルドでのランクが上がり、より高難度の依頼を受けられるようになった。

隼人は、預けた魔法の書を解読するために、ギルドの図書室に通うようになった。古代文字で記された魔法の書は、解読に時間がかかったが、隼人は根気強く解読を進めていった。

一方、暁の剣のメンバーは、新たな依頼に挑戦していた。ガルドは、街周辺で頻発する魔物被害の調査、リーナは、魔法の研究、バルドは、武器の鍛錬、シルヴァは、情報収集と、それぞれが自分の得意分野で活躍していた。

隼人は、魔法の書の解読を進める中で、古代魔法文明の驚くべき技術や知識に触れた。古代魔法文明は、高度な魔法技術を持ち、様々な魔法具や魔法都市を創造していた。しかし、ある時、大規模な戦争が起こり、文明は滅亡してしまったという。

(この世界の魔法は、古代魔法文明の遺産なのかもしれない)

隼人は、古代魔法文明の技術を現代に蘇らせることを目標に、魔法の書の解読に没頭した。

ある日、隼人は、ギルドの掲示板で、ある依頼に目を留めた。それは、街の北にある「嘆きの森」で、行方不明になった少女を探してほしいという依頼だった。

「嘆きの森……何か不気味な名前だな」

隼人は、依頼内容を読み、少女を助けるために、嘆きの森へ向かうことを決めた。

嘆きの森は、エメラルドシティから数日離れた場所にあり、深い霧に覆われた鬱蒼とした森だった。森の中は、不気味な静寂に包まれており、時折、悲しげな風の音が聞こえてきた。

隼人は、森の中を進むにつれて、少女の痕跡を探した。やがて、少女が残したと思われる足跡を見つけた。足跡は、森の奥へと続いていた。

足跡を追って森の奥へと進むと、開けた場所に辿り着いた。そこには、小さな村があり、村人たちが不安そうな表情で集まっていた。

「あなたは、行方不明の娘を探しに来てくれたのですか?」

村の長老が、隼人に尋ねた。

「はい。娘さんは、どこへ行ったのですか?」

隼人が尋ねると、長老は、悲しげな表情で答えた。

「娘は、森の奥にある古い廃墟に、何かを探しに行ったまま帰ってこないのです」

長老の話によると、村では、昔から、森の奥にある廃墟には、強力な魔物が棲んでいるという言い伝えがあった。

「私が娘さんを連れて帰ります」

隼人は、長老に約束し、廃墟へと向かった。

廃墟は、苔むした石造りの建物で、長い年月を経て風化していた。中に入ると、暗く、湿った空気が漂っていた。

隼人は、廃墟の中を探索し、少女の痕跡を探した。やがて、少女が残したと思われる小さなペンダントを見つけた。

「このペンダントは……」

ペンダントには、少女の名前が刻まれていた。隼人は、ペンダントを手に取り、少女を助けるために、廃墟の奥へと進んだ。


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