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Just a small room  作者: rui-can
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本が好きだ。

お腹がすいた時にはあなたのお腹を、心がさびしい時にはあなたの心を、きっと満たす…エッセイかもしれません。

小説を書こうと思ったことは、今までも何度かありました。でも、結局垂れ流しにした文章は、私の中で発酵し、新しい何かになれそうです。

それを、この小さな部屋にまとめておきます。

ご自由にお立ち寄りください。

 本が好きだ。

 しかしながら、本の虫、という言葉がある。あの言葉はイマイチ解せない。

 ~の虫、という響きには、なんだかへりくだっているような、ひれ伏しているような、そんなイメージがある。よって、本の虫、と聞くと、女王様ルックの本に鞭打たれている自分、のような、そうとうMな状況が頭の中にわいてくる。

 おかしいか???おかしいだろうか?私だけなんだろうか。

 本の虫、は、こういう理由でなんだかちょっとだけエッチな言葉に聞こえる。決して文学的な真面目な響きには聞こえない。代わりにいい言葉はないだろうか。

 ちなみに本の虫は英語でも直訳本の虫である。A bookworm。そのままだ。アメリカ人の皆さんも、疑問に思ったりエッチに聞こえたりしないのだろうか。謎だ。

 読む本のジャンルは様々だ。色々読んでいる…ようで、やっぱり偏っているのかもしれない。先日、本のジャンルを片っ端から挙げていく機会があった。網羅したつもりでも、人が変わればあげるジャンルは変わるもので、私が忘れていたものが次々出てきた。正直驚いた。

 人生で最後に読みたい本は、と問われたら、不器用な男性が書いた不器用に愛を語る本だろうか、スリルとサスペンスに満ちた心躍る本だろうか。

 その答えはまだ出ない、私はまだ若いから。これからももっとたくさんの本と出逢うだろう。それから決めても、遅くはないだろうから。

逆に人生で最初に読んだ本(絵本を除いて、ちゃんとした小説)は、横溝正史だった気がする。並行して小林信彦を読んだ。その合間に聖書を読みお経を読み(お経なんて翻訳そのものの作業だった)、遠藤周作や北杜夫の方向に走る。

 その後は何でも読むぞ、という状態で、古本屋と図書館と母の貯めた本を全部ボロボロになるまで何度も読んだ。小学生だったから夜眠る時間が決められていたのだが、電気を消されてから布団の中で豆電球の明かりで本を読んだ。おかげで、今は視力が悪い。

 しかし、本の楽しさを知っている大人になれたことは、環境に本当に感謝するばかりである。

 図書館は好きだが、本を借りてきて読むのは実は得意ではない。本は、家で読むには、寝転がったり、ひっくり返ったり、さまざまな姿勢で読みたいから、借り物ではだめなのである。

 もちろん図書館では、そんなハシタナイことはしない。できない。小心者だから?いや、常識家だから。図書館には座り心地のいい椅子もたくさんあるし、静かな環境もあるから、上手に、お上品に本を読める。家では、家族や犬がうるさい中で、自分の集中力を原動力にして本を読まなければならないので、得意の姿勢をとったりすることが必要なのである。

 その際、借り物では、端をピリッと破ったり、クセをつけたりしてしまうと困る。だから、借りてきた本では落ち着いて読めない。

 やっぱり本は自分の本がいい。お金もかかる話だから、ブックオフがいいと思う。一冊100円の本の優秀なこと優秀なこと。二回繰り返しちゃうほど優秀なんである。

 これなら、読みつぶしても惜しくない。

 読みつぶす。

 そう言う感覚ではまれる本は、時折二冊目を買ったりすることがある。ボロボロになって一冊目が崩壊するのだ。綴じてあるのがばらばらととれてきて、ページがひらひら落ちたりする。

 そうそう、私にとって、本と言えばもちろん「文庫」だ。文庫本はサイズがいい。値段がいい。あんな小さな一冊に、凄いドラマが詰まっていたりする。そういうところが大好きだ。

 しかしながら、どうしても、単行本を買うことがある。文庫とは使用用途が違うのだ。文庫だと、ダメな時がある。何だと思われるだろうか。

 勘のいい人なら気付かれただろう。そう、風呂だ。風呂に本を持ち込んで読みたいとき、文庫だとすぐ表紙がヨレっとなってしまう。だから、文庫にしない。

 風呂に入ってまで本を読む、うーん、快感。

ちなみに、本が好きな人に悪人は少ない気がする。どっちかというと、本好きは頭でっかちで、慎重で、面倒くさがりやな一面もあり、・・・というような性格ではないだろうか。まあ、それが私に当てはまるかどうかはわからない。私の友人に多いのは、という話である。本を読みすぎて頭でっかちになっている人なんかは、憎めない。現実より本の中の世界の経験値が高いような人、たまにいる。そういう人と漫画の世界に浸っている人とは、似ているようで全然似ていないと思う。漫画の世界は、比較的登場人物が、ご都合主義である。主人公の好みにぴったりの男性。そんなに好みどおりのやつに次々出逢ってたまるかい。または、嫌いだと思っていたやつが本当はいいやつだというパターン。

 恋愛ものに限って言えば、いわゆる少女漫画などと言うやつはほぼ数パターンに収まるのではないだろうか。や、少女漫画詳しくないけれどさ。

 漫画より本を読もう。漫画は、想像力が入り込む隙間が狭い。本を読むこと、の大きな意義は、皆さんご存じのとおり、想像力、ひいては創造力を育てること、なんだから。

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