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<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

女狐

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

ガールズラブなのでR15です。

最初のベッタベタな甘さが最後まで続かなかった回。

苦手な方はご注意下さい。


お家デートの真っ只中。大人しく漫画を読んで、棒付きアイスを食べていた時の事。隣に座っていた彼女から、彼女が咥えていたアイスを口を突っ込まれた。しっかり口に捩じ込んだ事を確認した後、軽く髪を撫でる。砂糖菓子の様な甘ったるい時間だった。しかし。

「こういう、録でもない女見る度に浮かぶんだよね。高校時代の友人。そしてこの言葉。『君が男なら付き合ってたのに』」

「付き合ったの!?」

話を聞く限り、相手も女性だろう。勿論、私も女性である。今の立場を脅かされた気がして、血の気が引くのを感じる。初夏を感じる今、アイスの冷たさが憎くなる事があるとは思わなかった。

「おいおい、お忘れかい? 『男なら』って言葉」

ケラケラと笑いながら、私の口からアイス棒を引き抜くと、自らの膝を軽く叩く。膝枕してくれる合図。口に物を入れたまま、横になったら膝を汚す。けれども今だけは恨み言に身を任せて、黙って頭を乗せた。子守りでもする様に、彼女は頭を撫でる。

「酷い奴だったよ。熱し易くて冷め易い。飽きたら別れて次の男。追っかけるのが楽しい。付き合ったらもうお終い。それ以上に価値も意味もない。本当、此奴みたい」

その視線に何処か哀愁を感じる。引き摺ってない? 本当はその子と付き合いたかったんじゃない? 私は代わりでしかないんじゃない? そんな気持ちがずっと燻って、またぶり返してしまう。

「もし……男なら付き合ってた?」

「願い下げだよ。付き合ったら秒で捨てられるのが分かってるのに、誰が付き合うか。あんな女狐」

忌々しい言い方が、言い終わった後の舌打ちが、見た事ない顔で思わず視線を逸らした。どんな子だか知らない。でも話を聞く限り、きっとアバズレ。でも、私にはしてくれない顔をあの子はさせられる。その事に物凄い焦燥を覚える。

「でも、性根が似てるからさぁ。忘れられないんだよね。ふん。女狐が」

その言葉で理性が崩れた。起き上がって、後ろのベッドに押し倒し、不安に身を任せて口を開く。アイスは溶けきっていた。零れるのは唾液ではなく、私の熱せられた思いのみ。

「その子と浮気しない?」

「さぁね。私も女狐なもんで」

「閉じ込めちゃうかも」

「そりゃ喜んで」

読者様

最近、ガールズラブ書くのは何故?

作者

マイブームです。あと単純に百合アニメを見たから。恒例のヒントは散らして起きましょう。がうっ。


登場した漫画、

『うっわぁ……性悪。でも、こういう美人って、崩れて誰にも相手にされなくなったといき、どうなるんかな〜? 醜く落ちぶれるんかな〜』

という、ある意味同族な好奇心を持って読んでると思います。


今付き合ってる子が一途でいい子だから、ついつい意地悪しちゃう。だって自分も女狐だから。

何にも思ってないと思うよ。あの友人。がうっ。


心の底から納得する短編って難しいですね。

納得するか、飽きるまで続くと思います。

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