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10話 扶桑に寄る

 俺たちの行列は1泊野宿して扶桑に着く。1日目の夜は陣を張って備えていたが化け物は来ていない。

 扶桑の門で護衛が門番に言う。

 「菊姫様である。領主の植松殿にお目通り願いたい。」

門番が領主の館へ走って行く。俺たちの行列はゆっくり町の中を進んでいく。

 町の人々が注目する。

 「馬が車を引いているぞ。」

 「誰の行列だ。」

 「車が7台もあるぞ。」

 「菊姫様じゃないのか。」

 「つなさんと清音さんもいるのか。」

町の人々はうわさする。

 館に着くと馬車から降りる。植松良房が迎えに出る。

 「菊姫様お久しぶりです。皆さん中へどうぞ。」

俺たちは広間に通される。

 「まずは戦勝と鬼柳の討伐おめでとうございます。」

 「ありがとう。」

菊が代表して礼を言う。

 「それにしても馬が車を引くとは奇抜ですな。」

 「早いし。乗り心地も良いですよ。」

 「これは流通や戦を変えますな。」

 「すでに大治の戦で使用しています。」

 「四宮の軍の迅速な動きにはこれがありましたか。」

宗七が言う

 「すでに把握されているのではないですか。」

 「報告は受けています。」

 「これでつな殿は帝の跡継ぎになりますな。」

 「つな様が帝になった際は植松様に情報を担当してもらいます。」

 「私に席を用意していただけるのですか。」

 「はい、その時はよろしくお願いします。」

宗七は良房に言う。宗七の頭の中ではすでに人事が決まっているのだろうか。

 俺たちはこの後角倉へ行く。番頭が出てきて挨拶をする。

 俺たちは離れに行く。宗七と番頭は話をしている。

 宗七は軍師をしているが角倉の主人でもある。

 「角倉の様子はどうですか。」

 「順調です。」

 「四宮の角倉はどうでしょう。」

 「勢いがあると聞いております。」

 「これからもお願いします。」

 「はい、分かりました。」

宗七は角倉を引き続き番頭に任せることにする。


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