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24話 角倉の守り人

 みのるの件が片付いた後も俺と清音の関係は変わっていない。

 俺にとっては清音の気持ちが分かったことは大きい。

 相変わらず一緒に風呂に入っている。

 寝る部屋も同じである。

 清音が俺に聞く

 「つなは私を抱いたりしないの。」

 「抱きたいよ。」

 「なら、どうして。」

 「清音が俺を信じてくれるまで抱かないよ。」

 「いつになるかわからないよ。」

 「いいよ、ずっと一緒だから。」

町に雪が積もり始めるが俺たちの生活は変わらない。

 午前中、剣術の訓練をして午後はのんびりしている。

 ある晩、俺と清音は目を覚ます。

 庭に気配を感じる。

 すぐに刀を持ち庭の様子をうかがう。

 黒い影がくぐり戸から入ってくる。

 くぐり戸にはカギがかかっていたはずである。

 俺たちは庭に躍り出て、影を打ち倒す。

 相手は7人いたが敵ではなかった。

 清音と2人で影を打ち倒すと母屋に灯りがつく。

 影は黒装束である。

 店の者が賊を縛り上げる。

 しばらくすると役人が来て賊を連れていく。

 賊は最近、商人の館を荒らし回っていたらしい。

 宗七は俺たちに言う

 「さすがですね、私の判断は正しかった。」

彼は上機嫌である。

 休みになり俺たちは町に出る、屋台で食べていると男が話しかけてくる

 「あんたら角倉の守り人だろ。」

 「角倉にいますが守り人って何ですか。」

 「2人で7人の盗賊をやっけたのだって。」

 「そうですが。」

 「すごいじゃないか、町の中で有名人だぜ。」

男は去っていく。

 俺は清音に聞く

 「誰が噂広めたのかな。」

 「そりゃ、角倉かな。」

 「そうだよなー」

角倉に腕利きの護衛がいるとわかれば角倉を襲う賊はいなくなる。

 どちらにしろ角倉には俺たちが有名人になることは都合がいいのだ。

 角倉に帰ると俺は宗七と話す

 「町で角倉の守り人と言われたんだけど。」

 「いい名前でしょ、気に入ってくれましたか。」

 「やはり、宗七さんですか。」

 「冬が終わったらどうするんですか。」

 「また、旅に出ます。」

 「扶桑に来たら角倉に来てください。」

 「そうさせてもらいます。」

 「つなさんと清音さんには期待してますよ。」

商人の勘が俺たちは金になると言っているのだろうか。

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