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7話 四宮防衛戦

 先行して出撃した第1部隊と第2部隊が佐山の陣から駆け下りてきた鬼たちに対処する。

 第1部隊の隊長の史郎は、第2部隊より前へ出て横陣形で鬼たちを食い止める。

 鬼は個々の力は強いが連携がとれていない。それに比べて第1部隊は精鋭である。

 一歩も引かずに鬼を討ちとって行く。第2部隊は第1部隊の後ろに横陣形で控えているが仕事がない。

 戦況を見た眼鬼は言う

 「何だあれは、人が鬼を食い止めているぞ。」

 「つなと清音が率いる部隊は、精鋭ぞろいと聞いております。」

 「つなか清音が出てきているのか。」

眼鬼は厄介だと思う。

 第1部隊は半数の鬼を倒すと鬼たちを通す。鬼たちは第2部隊とぶつかる。第1部隊は反転して後ろから鬼にかかる。

 鬼は挟撃される形になる。鬼の部隊は戦果を挙げることなく全滅する。

 鬼柳は、密偵からつなと清音が戦場に現れたと連絡を受ける。

 実際には、つなと清音は出てきていないのだが、眼鬼の誤った判断がそのまま鬼柳に伝わってしまった。

 宗七は中央に第3部隊、左翼に第1部隊、右翼に第2部隊を配して陣形を整える。

 眼鬼は第1部隊と第2部隊の強さを見てどう攻めるか悩む。

 副将が進言する

 「中央の部隊を全軍で攻めましょう。」

 「それでは左右から挟撃に遭うぞ。」

 「分かっております。全速で攻めるのです。」

 「届くと思うか。」

 「届きます。」

 「わかった。」

眼鬼は全軍を魚鱗の陣形にすると突撃を開始する。

 宗七は両翼の第1部隊と第2部隊に佐山の軍を挟撃させる。

 2000の軍に400の兵が挑んでいるのである。それでも第1部隊と第2部隊は佐山の軍を急速に削っていく。

 佐山の軍は、半数以上が削られてしまう。それでも突撃をやめない。

 第3部隊は、隊長の富貴の指揮のもと鶴翼の陣形を取る。そこへ佐山の軍がぶつかる。第1部隊と第2部隊は後方から佐山の軍を襲う。

 佐山の軍は、四宮の軍に囲まれた形になる。佐山の軍は兵の数を減らしていく。

 眼鬼は、勝敗はついたと考える。彼はせめてつなの首をとろうと考える。

 「つなはどこだー。大将の眼鬼、ここにありー」

眼鬼は大声を張り上げる。第1部隊の隊長の史郎が答える。

 「隊長の史郎が、その首いただく。」

史郎は眼鬼に切りかかる。史郎の鋭い上段からの斬撃に眼鬼は思わず後ずさる。

 眼鬼は、間合いに入り横なぎにするが史郎に剣筋をいなされる。

 史郎はすかさず、眼鬼の心臓を狙って突きを繰り出す。

 眼鬼は、刀でいなしてそのまま首を狙うが、史郎は読んでいたかのようにかわす。

 眼鬼は史郎に後ろを取られ、左肩から血が噴き出す。左腕を切り落とされたのだ。

 史郎は振り返る眼鬼の首を狙う。史郎の刀が眼鬼の首を一閃する。眼鬼の首が落ちる。

 「眼鬼の首、討ち取ったー」

史郎は眼鬼の首を掲げる。勝敗は決して佐山の軍は降参する。この時、兵の数は52人まで減っている。


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