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8話 菊姫救出

 俺は、転がっている残鬼の左腕は、元通りつけることが出来ると考える。

 俺は残鬼から距離を取るふりをして、転がっている左腕に近づく。

 清音が残鬼に切りかかる瞬間、俺は左腕に札を貼る。

 札は燃えだし残鬼の左腕を骨にする。

 俺は、左腕の傷口を焦がす程度の炎が出るだけのつもりだった。

 しかし、力が強くなったためか札の攻撃力も強力になったらしい。

 残鬼は怒り俺に向かってくる。

 俺は刀に乗せた魔力で力の刃を作る。

 残鬼は上段から切り伏せてくる。

 俺は刀で受けると同時に力の刃を飛ばす。

 力の刃は残鬼の体を斜めに切り裂く。

 残鬼は上半身が斜めにずり落ちる。

 残鬼はまだ死んでいない。

 彼は怒り叫ぶ

 「人間ごときに破れるとは。」

 「おまえたちが優れているわけではないぞ。」

 「今度は血祭りにあげてやる。」

俺は残鬼に

 「今度はないぞ。」

と言うと首をはねる。

 首以外の体は札を貼って焼いて骨にする。

 清音が俺に言う

 「早く菊を助けよ。」

俺たちは、残鬼が出てきた村長の家に急ぐ。

 家の中は、血の匂いが充満している。

 部屋を1つづつ探していき、菊を見つける。

 菊は部屋の中に放心したように座り込んでいる。

 俺は

 「菊、大丈夫か。」

と声をかける。

 菊は振り向き俺に気づくと抱き着き泣き出す。

 戦いが終わった時は、すでに暗くなってきたため。

 俺たちは菊のいた部屋で夜を過ごす。

 菊は震えているため、俺と清音は菊を抱きしめながら寝る。

 残鬼は、菊の目の前で村人を虐殺したのだ。

 菊は、大きなショックを受けているに違いない。

 朝になると、俺たちは馬に乗り、村を出発する。

 村人の死体は、村に向かってきている軍に任せることにする。

 大治に向かう途中、軍に会う。

 俺は村人が全滅したことを伝える。

 大治に向かう間、菊はずっと俺にしがみついている。

 俺は菊に言う

 「大治に近づいたら気丈に振る舞ってください。」

 「分かりました。今はこのままでいさせてください。」

菊には酷かもしれないが他の貴族たちに弱みを見せることはできない。

 それは氏原勝成に対してもいえることだ。

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