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10話 宗七、改革を始める

 俺たちが広間に入ると

 影平が言う

 「菊姫様、つな殿、清音殿、千代様、日奈様、結婚おめでとうございます。」

菊が代表して礼を言う

 「ありがとう。影平も留番ご苦労様です。」

 「はい。」

菊は影平に宗七を指して言う

 「宗七さんには軍師になってもらいました。協力してください。」

 「石川影平です。よろしくお願いします。」

 「宗七です。こちらこそお願いします。」

2人は挨拶する。

 菊はみんなに話しだす。

 「鬼柳の襲撃の恐れがありますがこのことだけに力を裂いておくことはできません。」

 「はい。」

 「これから宗七さん主導で四宮を改革して、発展させていきます。皆さんには協力をお願いします。」

 「分かりました。」

菊は宗七の力で四宮を変えようとしている。

 この日から宗七と影平は一緒に仕事を始める。

 宗七はまず仕事を覚えて四宮の行政の仕組みを理解していく。

 仕事は、宗七と宗七がつれてきた3人が優秀なため、影平が夜までかけてしていた仕事が昼過ぎに終わるようになる。

 影平は、仕事がスムーズに片付き感謝する。

 仕事が終わると夕方まで宗七と影平は話をして過ごす。

 宗七は夜になると度々、俺の所を訪れ、自分の考えについての意見を求める。

 彼は俺が迷い人で異世界から来たことを知っているので俺の意見を参考にしたいのだ。

 宗七は影平に言う

 「町の入場税を撤廃しようと思います。」

 「それでは収入が減ってしまいますし、門番の仕事が減ります。」

 「大丈夫です。町に来る人が増えるはずです。」

 「どのくらいで効果が見込めますか。」

 「情報が拡散するのに1か月、効果が出るのに1か月後の2か月を見込んでいます。」

 「分かりました。私も賛成します。」

影平は了承する。

 宗七は菊の所へ行き、計画を話す

 「町の入場税を撤廃しようと思います。」

 「どのような効果が見込めますか。」

 「人の流入が増え、物流が盛んになります。」

 「影平は賛成したのですか。」

 「はい、了承を得ています。」

 「つなはどう考えますか。」

菊は一緒に居る俺に判断を求める。

 「効果的だと思います。宗七さん、どのくらいで効果が見込めますか。」

 「2か月です。」

 「良いと思います。」

 「分かりました。試してください。」

 「はい。」

宗七は菊の了承も取り付ける。

 翌日から町の入場税が撤廃される。

 その情報は、すぐに商人や旅人を介して広がって行く。

 そして3週間で倭の国中に広まる。

 さらに宗七は、番頭見習いだったものを残して2人に農村の調査を命じる。

 村の実際の収穫高と帳簿の照合、税の割合を調べることになる。

 四宮には18の村が存在する。

 2人には護衛に弥次郎と千代音、達郎と美代が付く。

 村人に襲われた時のために護衛には腕利きを用意したのだ。

 影平は宗七の指示に意見する

 「村の運営は村長に任されています。」

 「分かっています。」

 「それでは、どうして行うのですか。」

 「慣習をやめて統一したいと思います。それに飢饉になれば、どのくらい援助すればよいかすぐにわかります。」

 「不正も取り締まるのですね。」

 「はい、最初は罰しません。正当な税を納めるようにしてもらいます。」

 「分かりました。村への援助もした方が良いと思います。」

 「それは良い考えです。」

宗七は影平の意見を採用する。


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