3話 結婚してください
美代は、館に泊まることになる。
清音が美代の相手をする。
美代はすぐに清音が自分より剣の腕が上であることを感じ取る。
しかし、清音に向かっていく。
美代は小手を狙い撃ち込むがかわされのど元に木刀を突き付けられる。
清音は美代に言う
「まあまあね、達郎さんより強いよ。」
「ありがとうございます。」
美代には清音の剣さばきが見えない。
次に俺が美代の魔力のコントロールを見る
まずは俺が魔力を刀に乗せ、刃の形にして岩に向かって飛ばす。
力を込めていないので力の刃は岩に当たって砕ける。
次に美代が魔力を刀に力を乗せ、刃の形にして岩に向かって飛ばす。
力の刃が岩の途中まで進むと砕ける。
美代は刀に力を乗せるのも早く、コントロールも優れている。
俺は美代に柏手を教える。
丹田に力を込めて柏手を打つと植木の幹がはじけ飛ぶ。
俺は自分の柏手の威力に驚く。
コントロールの練習をしているうちに大きな力を使えるようになったらしい。
美代は教えられた通り、丹田に力を込めて柏手を打つ。
すると庭木が揺れる。
すぐにでも実戦に使えるレベルである。
俺と清音は菊の部屋に呼ばれる。
菊が美代の様子を聞く
「剣の腕は、達郎より上。まあまあです。」
清音が答える。
「魔力は大きいです。コントロールもできています。」
俺が答える。
「これは良い人に来てくれましたね。」
菊は嬉しそうに言う。
「課題を出していますよね。」
「ああ、あれは功を上げさせて官位を与えるものです。」
官位は必要ですか。
「ええ、課題を成し遂げたら官9位にします。」
「後は、達郎さんと頑張って官7位になってもらいます。」
達郎と美代も菊の手の上で転がされているようである。
美代は達郎の隣の部屋を与えられる。
夜、達郎の部屋に美代が訪ねてくる。
美代は達郎に言う
「どうして館に私を招いたのですか。」
「ほっとけなかったからだよ。」
「私には達郎さんに返すものがありません。」
「そんなこと求めていないよ。」
「代わりに私を抱いてください。」
達郎はドキッとする。
美代は好みのタイプである。
達郎は葛藤しながら
「ダメだよ。」
と断る。
美代は面を外して言う
「この顔が醜いからですか。」
金髪碧眼の美少女の顔が目の前にある。
達郎は思わず言う
「結婚してください。」
「えっ。」
「あああ、よく知り合ってからでいいですから。」
「あの、私、忌み人ですよ。」
「知っています。好きです。」
「はい、私でいいのなら。」
「本当ですか。」
「はい、達郎さんが本当に私でいいのか考える時間が必要でしょ。」
「はい?」
「私のことを考えてからもう一度答えを出してください。」
「はい。」
達郎は結婚はしていいのにお預けと言うことかと考える。
彼はとりあえず一緒に居てくれそうだから良しとすることにする。




