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16話 討伐に出発

 俺たち5人は、帝の謁見が終わると俺と清音の部屋に集まる。

 達郎は言う

 「清音様と千代音さんがあんなに美しいとは思いませんでした。」

 「千代音は、俺の妻だぞ。」

弥次郎はすかさず言う。

 俺も

 「清音は、ずうっと一緒に居ると約束した仲だ。」

と言う。

 「分かってますよ。忌み人が美しくて驚いたのですよ。」

達郎は忌み人の彼女を作るつもりだろうか。

 俺たちは、作戦の確認を行う。

 達郎の指示に従い土蜘蛛を発見すること。

 土蜘蛛は木の上にいるので俺が力の刃で地面に落とすこと。

 地面に落ちた土蜘蛛を4人で仕留めることである。

 俺たちは城に1泊してから討伐に出発する。

 討伐は歩いて向かうことにする。

 林の外で馬を放置することはできないと判断したのだ。

 城門から街の門までの大通りを歩くと街の人々が見送ってくれる。

 「がんばれよー」

 「つな様、清音様行ってらっしゃい。」

俺と清音は武芸大会で名前が知れ渡っている。

 俺たちは国府を出て、鳴尾村との間の街道沿いの林を目指す。

 1日目の夕方が来る。

 俺たちは寝る場所を決めて陣を張る。

 夜に化け物が来ることが無く2日目を迎える。


 九条正親は親しい貴族たちと集まっている。

 「帝がつな殿と菊姫の仲を認めましたぞ。」

 「つな殿は帝の覚えがよいな。」

 「正親様と兼隆様はうらやましい。娘がつな殿の側室ですからな。」

 「私も娘をつな殿の側室にしたいものです。」

 「気が早いです。土蜘蛛の討伐はまだです。」

 「勝ち目はあるのでしょうか。」

 「あの者たちが無策で挑むことはないでしょう。」

 「そうですな。」

正親たちは討伐が成功するものと考えている。


日野信当たちも集まり話し合いをする

 「帝がつなと菊姫の仲を認めるとは。」

 「まだ討伐は終わっていません。」

 「そうだな、つなは土蜘蛛に殺されるであろう。」

 「その通りです。」

 「鬼柳殿が用意してくれた化け物です。」

 「あの者たちに太刀打ちできるはずがない。」

 「その通りです。」

 「吉報を待ちましょう。」

信当たちは、土蜘蛛が勝つと考えている。

 つなが死んでしまえば、菊姫の陣営は核をなくすのである。

 そうすれば、竹丸にチャンスが巡ってくる。

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