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Story(MOON)最終話「時計を壊したくはない」

いよいよ最終話です。二人が気が付いた頃には既に遅かった。純とジョーのはかなく切ない運命の歯車は、時計の音と共に暗闇を彷徨い続けるのか、それともいつか光が差し込むのか、最早行く先は誰にも解らない。 

二人で暮らし始めて数日がたった。ただそこにやって来る日々が楽しくてしょうがなかった。

しかし・・・、たった一度山を下りたあの日のせいで何もかもを失おうとしていた。


突然追手がやって来て気が付けばジョーは何処かへ連れ去られ、俺だけがその場にひとり

残されていた。


<何故俺は幸せになれないんだろう・・・。>


俺が幸せを望むと駄目だとでも言うのかっ。気が付けば捕えられ日本へ強制送還されていた。

何故なんだろう。ジョーの国の刑務所に入っても良いはず・・・。日本に帰りさえしなければ

又いつかジョーに会えるかも知れないと言うのに。

その夢も今となっては叶わない。


又俺は暗い牢獄の中で、ただ静かに時が過ぎるその音だけを頼りに、心の中で何度も何度も

生きようと叫び続けていた。何故なら、愛するジョーが何処かで生きている限り・・・。


そして・・・

何もかもを失ってしまった俺の傍で、ただ小さな時計だけは止まる事がなく微かに秒針を

廻し続けていた。

俺は俺に恋をする?を応援して頂きどうもありがとうございました。次回の連載は11月辺りを予定しています。今後ともよろしくお願いします。

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