出発?
お久しぶりです!
忙しくて投稿できずにいました。
目覚めてから数日後、私は家で大急ぎで荷物を纏めている。
何故急いでいるのかだって?
迎えが来るのを忘れていたんだよ!!帰ってすぐにばっちゃんにシャルダン家の事を問い詰めたら本当で、家紋が入った魔道具とか見せられたり、建国神話にも出てくる名剣を見せられたりして混乱してたんだわ!
因みに魔道具と名剣は古そうな箱に入っていて椅子の代わりにしてたわ!!歴史にはあんまり興味無いけどさ!宝物殿にあるレベルの物を椅子にしてたなんて!心臓に悪いわ!
そんなこんなでばっちゃんに他にも驚かされていたら今日ヴァッサル公爵家から迎えが来るのを忘れてたんだよねよ。
因みに家に戻って来る前にいたところは王宮の客間らしいぜ!通りで豪華だと思ったわ。
まぁそれは置いといて目覚めた翌日詳しく話を聞いたんだけど新しい騎獣の育成はヴァッサル公爵領で行っているらしい、その為ヴァッサル公爵領に行かなければならくて、その迎えが来るのを忘れていたです、すいません。
着替えと一部の医療器具を持っていく、医療器具は家でばっちゃんが使う物もあるので全部を持っていく事が出来ないのであちらで私の注文に答えてくれるらしい、ばっちゃんが高い器具沢山頼んでやれと言っていた。
アルブスを大きな鳥籠に入れる、嫌そうだが連れて行く為だから仕方ない、それとシーフフォックスの飼育許可をシルヴェトール様が取ってくれたらしく、飼って良い事になった、名前はルナールだ、ルナールもケージに入れて連れて行く。
「ラン殿〜?」
「はい!!遅れてすいません!」
「いえ、問題ありません、早めに来ていますから」
家の前で馬車と共に待っていたのはヴァッサル公爵家であった執事さんだ、アンドリューと言うらしい。
他にも護衛に騎士さんが3人来てくれている。
それにしても相変わらず豪華な馬車で気遅れする。
馬車に乗り込むと直ぐに出発する。
ばっちゃんが家の窓からこちらを見ているのが見えた、私は馬車から身を乗り出して手を振る。
「ばっちゃーん!いってきまーす!」
ばっちゃんはこちらを見てニヤッと笑った。
暫くすると王都ヴァッサル公爵邸に到着した様だ、私はそのままヴァッサル公爵領に向かうと思ってたんだけど違ったみたいだ。
出迎えてくれたのはアラン様とアンナだった。
「こんにちは、アラン様、アンナ」
「ご機嫌ようラン、体調はいかがかな?」
「はい、万全です」
アラン様は割と心配性の様で家にいる間には体調を気遣うお手紙をくださった。
「ラン!私もついて行きます、そっその、ナイトローズの品評会の準備もしたいので」
アンナが私の手を取って言う。
「よかった!1人で行くのは少し心細かったんだ、アンナが来てくれると心強いよ」
「えへへ、私もランと一緒で嬉しいよ」
そのまま邸宅の中に招かれ、庭が見えるバルコニーで3人でお茶をしています。
えっと〜いつ出発するので?
今日行くんじゃ無いですか?
「あの〜アラン様、いつヴァッサル公爵領に向かうのですか?」
「ん?領地に向かうのは明日だけど?」
へっ?明日?じゃあ何故今日連れて来られたんだ?何か嫌な予感がする。
「あっもしかして覚えて無いね、今日来て貰ったのは君のお披露目パーティーをする為だよ」
「……は?」
よし、逃げよう、うん、そうしよう。
「えへへ、ランとのパーティー楽しみです!今まで余り楽しいと思った事が無かったのですがランと一緒なら楽しめそうです!」
ううっやめろ、純真無垢な笑顔でそんな事言われたら断り切れないじゃ無いか!
「ラン、第一王子とヴァッサル公爵家が主催のパーティーだから逃げられないよ、それに第二王子…シルヴェトール様の社交界復帰の場でもあるからね」
嗚呼、逃げられない、今日やるって事はあのドレスを着て行くのか…ヤダ…