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無意識的に岳は、後ずさりをしていた。

コン

頭になにかが当てられた。

振り向く。岳は震えだした。

「そこまでだよ」

井川がそっと歩み寄る。

もう後ずさりはできない。

さっきから頭に当てられているのは銃口だからだ。

もう俺は死ぬのか?

そうおもっていると口が勝手に動いた。

「おれは・・・」

「ん?」

「おれは、死んでもあんたらを許さない!!!!」

「遺言かい?」

岳は少し間を開けて言った。

「あぁ!!!!」

井川はそれを聞くと表情が一変した。

「うて」

それは低い声だった。

バンッ


井川は岳の死体を見下ろしていた。

「無様だ・・・」

岳の頭は血まみれになっており、脳みそが少し飛び出ていた。

「斎藤、見事だ。」

井川は銃で岳を撃った男にそう言った。

「ま、こんなもん金さえあれば楽勝だよ。」

「そうか・・・よしこいつらの脳と心臓を取り出して、保管しろ」

そう井川が命令すると斎藤、斎藤龍は元岳がいた部屋に二人を持って行き、ポケットからナイフを取り出した。

「まずはお前からだサンプル02」

ナイフをサンプル02の胸に当て、勢いよく切りこんだ。

ぶしゅ

血が飛び散る。

そして、そこから心臓を取り出した。

動脈や静脈を切り落とし、液体の入っているビンの中に入れた。

「次はお前だ。サンプル01」

斎藤は今度はチェンソーを取り出した。

それに電源を入れる。

それと同時に刃が回りだした。

「終わりだ。」

斎藤はそれを頭に当てようとした。

しかしその時、けりが自分の手に当たった。

チェンソーを落としてしまった。

「いっ!?」

そのけりは、サンプル01のものだった。

「斎藤、おまえにおれはころせない」

?????

生きている。

どうなっているんだ?

「き、貴様!!なぜ生きている。」

「残念だったな。俺は元から死んじゃいねぇよ」

「な・・・」

「本当のことを話してやろうか?」

そう言いながらサンプル01、いや学はチェンソーを拾い上げる。

「この血を見てみろ。」

つづける。

「これは・・・トマトジュースだ。それもかなり濃縮されたね。」

「!!」

斎藤は何も言えなかった。

「それにおれは実は防弾チョッキを着ているんだ。気付かなかったかな?」

「どういうことだ・・・」

学は不気味に微笑む。

「まだ分からないのかい?僕は今までずっと芝居をしていたんだよ。」

「・・・。」

「そしてサンプル01は僕ではない。」

そういってゆっくりと確実に近づいてくる。

斎藤は動けない。

「サンプル01はきみだよ。斎藤君」

「・・・うそだ」

「嘘じゃないよ?君はずっと利用されていたんだ。それとね・・・」

学の顔が真剣になる。

「よくも岳を殺してくれたね・・・」

「・・・。」

チェンソーが頭に向けられた。

「僕はもう許さないよ。いや許せない!!」

「助けて!!!しにたくねぇーよぉ・・・」

「もうおそい」


学は斎藤、サンプル01の頭をチェンソーで切り裂いた。

そこから丁重に脳を取り出し、液体の入ったビンの中に入れた。

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