11
いやぁ〜
書き続けていたらいつの間にか11まで書いていました。
最初は5ぐらいで終わると思っていたんですが^^
体育館についた。
岳はそこに並んでいるイスの一つに座った。
しばらくするとマイクを持った人が現れ前に歩いてきた。
「それではこれから始業式を始めます」
その人は間もなく去り、代わりに老いた男の人が現れた。
校長だ。
あごには白いひげが10センチメートルほどあり右目の横に大きなほくろがある。
校長にみんなは、春休みは楽しかったかと勉強についてさんざん聞かされた。
岳が2番目に嫌いな人だ。
そして30分ぐらいの相当長い校長の独り言がようやく終わり深呼吸をした。
「やっと終わった。」
岳がそうしていると、先ほどのマイクを持った人が再び現れた。
「それではこれで始業式を終わりにします」
その途端、皆は一斉にしゃべりだした。
「やっと終わったよ」
「うんうんめっちゃ長かったもんね」
そういう話が耳に入ってきた。
しかし岳には話し相手が近くには一人もいなかった。
なぜだろう・・・誰も話しかけてこない・・・
そういえば朝来た時も学以外話しかけてきた人は一人もいなかった。
やはり学が言ったとおりなのか・・・
学を探してみる。
が、学の姿はなかった。
「あれ?・・・」
いくら探しても学の姿が見当たらない。
そうこう探しているうちに先生、いや赤間がみんなに指示してきた。
「よし教室にもどるぞ」
その声を聞いた生徒たちは教室へ戻っていく。
その生徒たちにつられて他の生徒たちも戻っていく。
岳もとりあえずは戻った。
なぜだろう?妙に胸騒ぎがする。
岳はもうあの恐怖を二度と味わいたくなかった。
まさかこれもその恐怖を味わされる夢の一つなのか。
岳は教室につくと必死になって学の姿を探した。
しかし見当たらない。
それでもあきらめずに探す。探しまくる。探して探して探しまくる。
それでも見当たらない。
岳は学の言葉が脳裏に蘇ってきた。
「実はこの世界少しおかしいんだ」
もう一度蘇ってきた。
「ジツハコノセカイスコシオカシインダ」
岳ははっとなって新しい座席表を見る。
少し遅れてきたので岳は見る必要がなかった。
なぜなら空いている席は一つしかなかったからだ。
しかし何か嫌な予感がした岳は確かめに座席表をみてみた。
そこには自分の席は
あった。
岳は少しほっとして席に戻った。
そこへ先生が入ってきた。
「よし席座れ。給食の時間だ。」
そういえばいつの間にか腹が空いていた。
学のことで気付かなかったのだろう。
岳はみんなが給食の支度をしている間時間があるのでトイレに行こうとした。
「おや?どこに行くのかね?」
岳はびくりとした。
今のは赤間の声だ。
「キュウショクガニゲチャイケナイダロウ?」
・・・???
給食?
岳は自分の姿が赤間に見えていることより給食のことに驚いた。
「きゅ、給食?」
赤間は不気味な笑みをした。
「ソノトオリダ。オマエハワレワレノキュウショクダロウ?」
はぁ?何言ってんだこいつ・・・
赤間の周りにいつの間にか生徒たちが集まってきた。




