村の祭り前
今回は短めの話です
目的地である村に着いた俺たちは、村人たちに歓迎されて村に入った。
「母さん、アレク兄さん、着いたけど何するの?」
「それはね、ルイ…」
俺の疑問に母さんが答えようとしたとき、馬車が止まった。
「ヘンリー様、アレク様、ルイ様どうぞ降りてください」
と護衛の騎士がドアを開けて言った。
母さんは、騎士の手を取って馬車を降り、アレク兄さんも同じように降りた、
俺も母さんやアレク兄さんの後を追って馬車を降りた。
降りると、村人達は祭りの準備で忙しそうに動き回っていた。
(忙しそうだな)
そう思って眺めていると、中年の男が数人を引き連れてこちらにやって来た。
「わざわざこちらに来ていただきありがとうございます、ヘンリー様、アレク様」
母さんやアレク兄さんの後ろにいたせいか、俺のことは見えていないらしい
「いえいえ、このような祭りに参加できてこちらも嬉しいものです」
と母さんも返しているので、俺のことを気づくように、母さんの服を掴んで少し引っ張った。
俺が服を少し引っ張っると、母さんがこちらに顔を向いたと同時に母さんに挨拶をした中年のおじさんも向いた。
「ヘンリー様、こちらのお子様は?」
「私の三人目の息子のルイです ルイ、挨拶を」
「ルイ・ロアンです」
「ルイ様ですか、こちらに来ていただきありがとうございます」
中年のおじさんは、俺の目線に会わせるようにしゃがんで、笑顔で言った。
そして、立ち上がると自己紹介を始めた。
「申し遅れました、私この村の村長をしていますマルコと申します」
「そうですか、マルコさん、お願いします」
「はい、ではこちらの方に」
村長は、俺達を案内し始めた。
「村では、この時期に豊作の感謝と来年の豊作を神様に願って祭りをします、また、祭りでは神様を表したお神輿も作って、それを二日間まつり、最後は、燃やします」
アレク兄さんは、話を聞いて質問をした。
「神様を表した神輿を燃やしても大丈夫なのか?」
その質問を想定していたように村長は答えた。
「はい、お神輿は神様をこちらに来ていただくためのものであり、神様を帰すために最後、燃やすのです」
「なるほど」
とアレク兄さんは理解し納得した。
案内を受けながら歩いていると、村の大きさに比べて祭りの規模が大きいなって感じた。
アレク兄さんもそれを感じたらしく、
「この祭りは、結構大きい気がするな」
と俺と同じことを口に出して言った。
それを聞いた村長は、
「この祭りは周辺の村々で共同で行っているため結構大きなものになったんです」
「そうか」
そう言って疑問が解決して、少しすっきりしたような顔をしていた。
その後、様々なものを見て回った。
今回の話は、村の祭りの準備の様子などを書いてみました。
書くのは難しいですね




