馬車
前書きも後書きもちゃんと書いて行きたい(希望)
ちょっと頑張ります
季節は秋となり始めた。
今日は珍しく勉強や訓練がないため、食事が終わると部屋に戻ってゆっくりしようと思っていた所に、アレク兄さんが声をかけてきた。
「ルイ、今日休みだよな?」
「そうだよ、アレク兄さん」
「今日、出掛けようと思っているのから、一緒に行かない?」
「お出掛けですか?」
「うーん、いちようお出掛けかな?」
「そうなんだ、分かった、僕も行くよ」
「そう、嬉しいよ」
嬉しいのか、笑顔でそう言った
「アレク兄さん、他にも誰が一緒に行くの?」
「そうよ、母さんだよ」
「母さんも一緒に行くの!?」
俺が少し驚き、そう質問すると姉さんの方ではない所から返事が返ってきた。
「そうよ、なんか文句でもあるの?ルイ」
と、後ろから威圧を放っているような、そんな雰囲気を身に纏って母さんが返事した。
「いや、特にはないよ ただ、母さんが出掛けるのが珍しいなって思っただけだよ」
「そう、それならいいけど」
と、俺が言ったことに少し納得したのか、威圧みたいなものが消えた気がした。
(ふぅー、危なかった、母さん怒ると怖いからな)
「てか、何処に行くの?」
「南の方にある村だよ」
「村?」
「そうだよ、村だよ 何か嫌なことでもあるの?」
「いや、ないけど、何故そこなのかなって思ったから」
「主な理由は、父さんの仕事の代わりを務めることなんだけど、ルイ、あんまり遠出したことないだろうから、この際ルイも連れていこうって思ったんだ」
「そうなの、アレク兄さんありがとう」
「いやいや、お礼を言われるほどじゃないよ」
とアレク兄さんは答えたが、何故かその顔は少しイタズラをするような顔だった。
「なんか変だよ、アレク兄さん」
「そうか、そんなつもりは無いが まぁいいや、それよりも、ちゃんと準備するように」
「準備って何すれば良いの?」
「取りあえずは遠出するから、暇潰しするものとか用意すれば良いと思うよ」
「はーい、ありがとうアレク兄さん!」
俺はそう言って部屋に戻った。
☆
「やっと馬車に乗れる」
準備し、兄さんたちの準備が終わるのを待ってやっと出発できる
「どうしたんだ?ルイ」
「馬車に乗るのがそんなにも嬉しいの?」
「そうだよ、やっと乗れるんだよ!」
(やっと乗れる、異世界に貴族として生まれたからには、乗ってみたいよね馬車に)
「僕たちからしてみれば、あんまり良いものじゃないけどな」
「何で? 馬車ってなかなか乗れないじゃん!」
と俺が興奮ぎみで言うと、母さんがそれに反論するように言った
「それはルイがまだ馬車に乗せて何処かに行くほど成長してなかったからね」
「えー、そんな理由で連れていってくれないの?」
「しょうがないじゃない けど、今日乗れるから文句ないでしょ」
「そうだね、母さん」
「さぁ、乗りましょ」
母さんがそう言って、馬車に乗ると俺に手をさしのべて、俺をつかむと馬車に乗せた。
中は俺が思っていたようなものよりは少しレベルの低いものだった。
(貴族って言っても、男爵だからな こんなもんか)
「ルイ、なにキョロキョロしてるの?」
「いや、初めて乗ったから」
「そう、なら早く落ち着きなさい」
「はーい」
俺は、母さんに言われてキョロキョロ見るのを止めて座った。
「ルイ、私の上に座る?」
「どうしたの、突然?」
「これから大変だから、助けてあげようとね」
「大変?助ける?」
俺が意味が分からず、口に出すと、ちょうど馬車が出発した。
「お!出発した」
出発したことに少し興奮して、言うと母さんからの注意がでた。
☆
馬車が出発してから、少し経った。
今、やっと母さんの言葉の意味を理解した。
(てか、なんでこんなにお尻が痛いんだよ!)
俺が心の中で強く言ったら、それを察したように、母さんが俺に言った。
「ルイ、お尻が痛いのは分かるけど、着くまでの辛抱だからね」
「そんな、アレク兄さん助けて!」
「母さんの言うとうりだよ、諦めてルイ」
「嘘だーー!」
「てか、なんで母さんとアレク兄さんは平気そうなんだよ!」
俺が大丈夫な様子で座っている二人に少し睨んで聞いた。
「それはね、ルイ ちゃんと座る用のクッションを用意してるからよ」
「クッション!? なんで言わないの、母さん!」
俺が大声で言うと、母さんはのんきに答えた。
「何事も自分で経験するのが大切なのよ」
「経験って、けど、せめて乗り心地が悪いことぐらいは教えよ!」
「言ったとしても、甘く考えて何もしないでしょ?」
「そ、それは…」
「なら、この話は終わり、おとなしく座ってなさい」
俺は、何も言えずに諦めて座った。
座ってから、少し経つと馬車が止まった。
着いたかっと思って外を覗くと、道の向こうに
ゴブリンたちが、横切っていた。
(うおぉぉぉ、ゴブリンだ!)
「ルイ、立っていると危ないから座りなさい」
「けど、母さん、アレク兄さん、ゴブリンがいるよ!」
「ゴブリンで何騒いでいるのよ」
「そうそう、道に出てくるのは珍しいけど、見つけたからって嬉しいことじゃないよ」
「そうれはそうかもだけど、魔物初めてみたんだよ!」
「そうだとしても、落ち着きなさい」
「母さんの言うとうりだよ、ルイ ここは座ってゴブリンが過ぎるのを待とう」
「むぅぅ、分かった」
俺は、ゴブリンを見るのをやめて座った。
少し待ってたらまた動き出した、
そうして、一時間ぐらいしたら目的地に着いた。
今回は、馬車のことを書きました。
自分的には、貴族と言ったら馬車ってイメージもあるで書きましたが、乗ったことがないから、自分が乗ったらこんな感じかなって思います。




