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気に入らないね!



グルグルグル・・・

ぐ、ぐるぐる? たしかあの子達はそんな鳴き声はしなかった筈?

「ニヤ〜ン」

猫?? なぜここに?




「姉ちゃん!猫がいるよ〜 どうしよう?」


困ったね、このままじゃ近づけやしない、


「ほう・・・・なかなか考えているみたいだな、アレは多分 使役動物だろう、」


「なんでまた? 猫がここに?」


「俺の考えだが、部屋の中にも監視する人間が居れば気が休まんだろう、 さらにここは異世界だ、 それじゃ一人にして良いか と思うが 俺様の様に壁抜けのスキルなんてものを持っていたら それで逃げ出さないとも限らない、 で 苦肉の策として猫の使役動物で監視をしているのだろう、」


「じゃあ もしかして猫を通して誰かが見張っている?」


「え〜 それじゃ僕らご主人様に会えないの?」


うーん あの猫をどうにかしないとね、



「えーと どうして猫ちゃんがここに居るの? 三毛かしら? にゃ〜ん どこから来たんでちゅか〜?」


「にゃ〜〜ん グルグル グルグル、」



ふん! 猫なで声で甘えちまって! その態度が気にいらないね!


「・・まぁ 猫だからな、」


あたしは気に入らないドラ猫の背後にそっと回り込み 尻尾を思い切り噛んでやった!


「にゃ〜!? グギャ〜〜〜〜 あたいのお気に入りの尻尾が〜〜」


はっ はっは どうだい! あたしの切歯の威力は!スキルなんぞ使わずとも こんなドラ猫程度なら充分さね!


「何すんのにゃ〜!! このバカネズミ!」


「あたしは そこら辺のげっ歯類じゃ無いよ!」


「うん! うちのお姉ちゃん 最強なの!」


「こんにょ〜〜 餌の立場ってのをわからせてやるにゃ!」


「ほう! やるのかい?」

あたしはドラ猫の目の前に スキルでソフトボール程の火の玉を出して見せた、


「にゃ!! ひ ひ 卑怯にゃ〜!」


「降参するなら今のうちだよ!」


「お・お・覚えているにゃ〜〜〜!!︎」


脱兎の如く逃げていくドラ猫、

アッハハハ! 猫のくせに負け犬の遠吠えかね、 ハー スッキリした!


末弟「ご主人様〜〜〜 会いたかったのーー」


ご主人様に駆け寄る末弟の前方の床に突然 光の文字の輪が見えた!


「!! 危ない!そこから離れな!」


光の文字の輪はご主人様の周りに浮かびあがって 近寄ることが出来ない、

多分何らかの結界だろう、


「あの猫が離れると同時に出現したということは最初から何らかの細工が有った様だな、」


「どうすんのさ? このままじゃ近づけやしない、」


「ああ それより この事態を部屋の外に居る人間が気付けば俺達も危険だ! 一旦この場から離れよう!」


「姉ちゃん! ご主人様は〜? どうすんの?」


「仕方ない、ここは一旦出直すことにしよう!」


あたし達は弟の壁抜けのスキルでこの場から離なれるしかなかった・・・・




国王「何! 侵入者だと?」


従者「は、外の者に気付かれることも無く 侵入したようです、」


国王「それで?」


従者「内部の使役動物が侵入者に気付いた為 逃走したようです、」


国王「ふふふ、 ネズミめ! 何の目的かは知らんが まあ良い 次こそは捕らえよ!」


従者「ハッ、わかりました!」 (何で言って無いのに侵入者がネズミだってわかったんだ?)



は~~ 参ったね、せっかくご主人様を見つけたってのに、


「ねえちゃん! ご主人様大丈夫かなぁ~?」


「まぁ今の所危害を加えられるってことは 多分無いだろう、なにしろ苦労して呼び出した(勇者様)らしいからな」


あたし達は多分食料倉庫の中に居るんだと思う、末弟が「おなかすいたの~~」って勝手にチョロチョロしたせいでここに隠れる事になった、


まぁ あたしも少々小腹がすいたしね、


見渡すと色々な食材が見える、人参、さつま芋、じゃがいも、カボチャ、他にも袋の中に入っているトウモロコシの粒、


あたしは弟に「食べられる物は入れるだけ詰め込んでおきな!」って言っておく、


「姉ちゃん、わかったの〜」


まぁ 流れ的に言っときながらだが 殆ど取り込んじまったよ!


ついでにあたしも 何か食べとくかね、


人参を食べようと思って近づくと その上には一匹のヤモリ?


ヤモリ「・・・・・」


「なぁ こいつも使役動物なのかい?」


「流石にコイツは違うだろう、」


「姉ちゃん! この子 (ヘロー)って言ってるよ〜」


なんか憎めない顔してんね、 何でこんなことに?


「あのね〜 この子 (ここから出られないから助けて!)って言ってるよ!」


ふーん そうなんだ、 あたし達は壁抜けしたから何とも無かったんだろうけど、 侵入防止の対策はしているのかね?


「荷物に紛れてここに入っちゃったらしいの!」


それならあたし達がここから出る時に一緒に出ようかね、 で 食料は粗方取り込んじまったのかい?


「うん! あ! お酒の匂いがする樽なんかが有るから一緒に取り込んじゃうよー、」


「オイ あの棚の上のチーズらしいやつも取り込んでおけ!」


もう何でもありだね!





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