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五話 異世界に到着?

「ここが…… 異世界ですか……」


ハルの目の前には小さな泉があり、その中に小さな生物が空を飛び交っていた。


「あれは…… 見たことのない生き物ですね。」


ハルは体を起こし、泉に向かって歩く。すると、泉にいた謎の生き物たちはハルの存在に気が付き、ハルに向かって飛んできた。


謎の生物はハルに近づき、ハルの目の前に止まった。


「あなたは?」


ハルが話かけると謎の生き物は首をかしげながら、唸っていた。


「もしかして、言葉が通じない感じですか…… まあ、異世界というのであれば、当然といえば当然ですが…… さて、どうしましょうか。」


ハルも言葉が通じないことに気が付き、腕を組みながら、首を傾げた。そしてその姿が面白かったのか、謎の生物もハルの真似をしていた。


ハルは目の前にいる、謎の生物、見た目は幼い少女だが、腕が羽になっている生物にいろいろ話しかけてみたが、帰ってくる反応は愛くるしい笑顔だけだった。


「完全に言葉は通じないみたいですね。 まさか異世界にきてすぐに躓くとは思いませんでした。」


ハルが困っていると、小さな少女?がハルの服を引っ張って、森の中を指さしていた。


「えっと…… これは、森のほうに行きたいという認識でいいのでしょうか?」


ハルはそういうと、試しに森のほうを指さし、歩く真似をした。すると、少女?は笑顔で頷き、ハルの服を引っ張りながら森のほうに飛ぼうとしていた。


「どうやら、間違いではないようですね…… 言葉も通じないですし、これはついていったほうがよさそうですね」


ハルは体を起こすと、少女?に向かって、ジェスチャーを使い、自分と少女?を交互に指をさして、森のほうに歩く真似をした。


少女?はハルの伝えたいことが分かったのか、服を引っ張ることをやめ、ハルの右手の位置に降りてきて、ハルに自分の羽を握らせた。


「これは、伝わったようですね。よかったです。さて、森の中にいったい何があるのか……」


ハルと少女?は森の中に向かって歩いていく。


森の中は少し薄暗かったが、道はしっかりとしていたため、ハルもすんなりと進んでいく。

しばらく歩いてると、少女?が飛ぶのをやめた。


「ここが目的地なのでしょうか? 周りには何かあるようには見えませんが」


ハルが自分の周りを観察して、何もないことを確認していると少女?はハルの目の前に行き、自分の目を指し、目を閉じるとしばらくして、目を開く、そしてハルに向かって首をかしげる。


「何か、伝えたいようですね。 えっと、目に指をさして、しばらく目を閉じて…… そして、開ける? 何でしょうか」


ハルは少女?が伝えたいことを理解しようと、しばらく考えた。少女?はまたしてもハルの真似をしていた。


「目を閉じる。しばらくしたら目を開ける…… もしかして、目を閉じてほしいってことですか?」


ハルはそういいながら少女?に向かって、目を閉じて、しばらくすると目を開けた。そして少女?に理解したという思いを込めて、うなづいた。すると、少女は笑顔になり、ハルの目の前で一回転すると、自分の胸をたたいた。


「えっと、これは、私に任せろ、でいいのでしょうか? だんだん不安になってきました。」


ハルはそういいながら、うなづいた。そして、ハルは少女?が伝えてきたように、目を閉じた。

すると、頭の上に小さな何かが乗っかった。そして、しばらく目を閉じていると、ハルの顔に小さな衝撃が走った。


「もう、開けていいってことですか?」


ハルが目を閉じながらそういうと、もう一度ハルの顔に小さな衝撃が走った。

それが少女?のものであることがわかり、ハルは目を開けた。


ハルの目の前に広がったのは、とても幻想的な風景であった。

先ほど居た森とは打って変わり、やさしい光が輝いて、空には少女?と同じような姿をしている者たちがまるで踊るようにひらひらと舞っていた。


そして、一番奥にはとても立派な大樹が一本、そびえたっていた。


「もしかして、私をここに連れてきたかった? だから、森のほうに私と一緒に行きたかったってわけですか。それにしても、なんて綺麗な場所でしょうか。生前でこんな綺麗な場所なんて見たことない。」


ハルは感動していた。それはもう、猛烈に。ハルは目の前に広がるものを見せてくれた、少女?に感謝を伝えるようにやさしく頭をなでた。


少女?は最初は不思議そうな顔をしていたが、なれると、笑顔でハルの手を受け入れていた。

しばらくしていると、一番奥の大樹からハルに向かって透明な階段が下りてきた。


「これは、上って来いということですよね?」


ハルは少女?に確認すると、少女?は笑顔で頷くと、ハルの頭上に飛ぶと、ハルの頭の上に降りていた。どうやらハルの頭の上が少女?のお気に入りらしい。


ハルは、ゆっくりと階段を上っていく。


すると、ハルを歓迎するかのように、空で舞っていた少女?と同じ存在であろう者たちが、階段に合わせて、アーチを作っていた。


次回予告、ハルが上っていく階段の先にあるものとは…… 謎の少女?の正体とは。

次回、謎の少女?の正体と、大樹の先にあったもの。です。


面白いと思った方や続きを早く読みたいと思った方、ブクマや評価をお願いします。

感想でも大丈夫です‼(作者がしっかりと読ませてもらい、返信をさせてもらいます。ぜひ気になったところや質問など、書いていって下さい。)


さて、長くなりましたが作者からでした。 次回も読んでいってください‼


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