今後の予定
短めです
スマホのカメラで遊び、夕食と入浴を終え、後は寝るだけとなったタイミングで、
「そんなワケで再来週までには一度帰ろうと思うのですが」
私はミアちゃんに対し、今後の予定について切り出しました。
再来週なのは、来週から開催される例の「戦争」という名の実質運動会の見物をしていきたいと思ったからです。
日本への帰還。前回と違って一応の目途がついているのが救いですが、だからといって何時までも先延ばしにもできません。こちらの世界で遊ぶのは楽しいし居心地も良いですが、だからといって永住する覚悟はないのです。
最初のうちは身構えていましたが、異世界モノの物語にありがちな宿敵とか使命みたいな厄ネタとは今のところ無縁ですし、たまの長期休みに遊びにくるくらいが私にとっては丁度良いのではないでしょうか。
まあ、バカンス気分で遊びにくるにはリスクが高いのも否めません。
そもそも、現状では自分の意思で来れないのですが。
どうやらコッチとアッチでは時間の流れが違うようですし、前回の経験を参考にするなら、こちらの一週間が日本での約一日に相当する……はず。
ですが、確証と言えるものはありません。
もしかしたら、時間の速度比みたいなものが変動しないとも限りませんし、不確かな予測を元に楽観して浦島太郎になるのは御免なのですよ。
「え……帰っちゃう、の?」
ミアちゃんの悲しそうな視線が心苦しいですが、こればかりは仕方ありません。
現状だとかなり不便ですが、一応行き来の方法は確保できていますし、今生の別れにはならないのがまだしもの救いでしょうか。それについても希望的観測の域は出ませんが。
「……仕方、ないよね」
「ええ、残念ですが」
「うん、分かったよ。わたしも、また頑張っていっぱい殺すから。きっと、また会えるよね?」
「え、ええ……まあ、ほどほどに」
ナチュラルに怖いことを言っていますが、あの謎神殿の起動方法が生贄の血を捧げることなので仕方がありません。
生贄にはキチンと購入した家畜を使用して、殺した後は食用として無駄にはなっていないようなので、きっと問題は無いでしょう。私も犠牲が家畜に限定されているうちは不干渉を貫いておきます。
そういえば、今日の夕食のメインでもミアちゃんがシメたという豚肉が出てきたのですが、こんがりとローストされていて非常に美味でした。
せめて、私がこちらにいる間に美味しく食べて供養してあげなければ。




